CAREER

技術系職種の
多様なキャリアを知る

専門性を極める。スキルを活かし、幅広い部署を経験する。
ENEOSの技術系職種に決まったキャリアケースはありません。
その多様なキャリアケースの一例をご紹介します。

Case #01

多くの人との出会いこそがキャリアそのもの。
多様な経験と人脈を活かして新規事業へ挑戦。

入社後、ENEOSで経験してきたこと

私は、製油所の設備である分解・脱硫装置の運転から始まり、装置の効率化や設備改造計画、バイオガソリン製造装置の立ち上げなど、製油所で多くの経験を積みました。さらにその後、本社で経営に近い業務を担当し再び製油所勤務とたくさんの部門を経験。入社20年で、さまざまな方と出会い、その良いところを少しずつ吸収してきました。人との出会いこそが私のキャリアそのものであり、築き上げた人脈が財産と思っています。

これまでの経験は、現在の仕事にどう活かされている?

現在は主に製油所の将来像検討とカーボンニュートラル関連事業の評価、廃プラスチックリサイクルの他社との共同事業の立ち上げなどに携わっています。就職時に漠然と抱いていた「自らの知見を活かし、エネルギーを通じて社会に貢献したい」という想いを今まさに実現している最中です。地球環境の維持とエネルギー安定供給に同時に貢献することが当社の使命であることは間違いありません。製油所、そして本社での幅広い業務で得た知見、そして築いた人脈を活かして、新たな事業の全体最適を目指していきます。

M.S.

  • 技術計画部 設備戦略グループ
  • 2005年入社
1年目

根岸製油所 製油グループ分解・脱硫装置の運転条件設定を担当。運転条件は常に同じではなく、原油が変われば基材の性状が変化し、装置ごとのクセもある。これらの条件を過去の知見に基づき、運転指針をオペレータに指示することをミッションとして業務に従事。

4年目

根岸製油所 製油技術グループ製油所の装置の効率化や設備改造計画、バイオガソリン製造装置の立ち上げなどを担当。東日本大震災で製油所の全面停止も経験した。有事の際の対応はもちろん、製油所という巨大な工場を動かすための工程管理の重要性を改めて認識。

7年目

技術計画部全製油所の設備改造案件のとりまとめと予算化、新設分解装置の設計などを担当。新装置の導入ではフランスのライセンサーと日本のエンジニアリング会社との共同プロジェクトにも参加。世界で活躍する企業のプロジェクト管理を肌で感じた。

11年目

本社供給部門(供給計画部、需給部)供給部門にてトレーディング拡大検討プロジェクトに取り組む。トレーディングの知識、知見を得るために、1ヵ月半にわたる海外研修に参加。

15年目

経営企画部予算前提の策定と供給部門の経営会議決裁案件のとりまとめ、トレーディングや先物取引に伴うリスク管理方針の策定などを担当。(予算前提とは、予算策定の基礎となる油価や製品価格などを、長期見通しを含めて予測する業務)

17年目

大分製油所 発電動力グループ製油所のボイラ/発電設備の運転グループマネージャーに着任。最前線の運転現場に入りマネージャーとして一人ひとりと対話を重ね現場を確認することに努めた。

18年目

大分製油所 製油技術グループ大分2年目は設備改造を司る製油技術グループマネージャーに着任し、運転現場で確認した課題の改善に取り組む。

20年目

技術計画部 設備戦略グループカーボンニュートラル関連事業の評価や廃プラスチックリサイクルの他社との共同事業の立ち上げなどに携わる。

Case #02

中央技術研究所で取り組んできた先端技術。
培った知見を駆使し新たな領域に挑む。

入社後、ENEOSで経験してきたこと

入社以来、中央技術研究所で先端技術の研究開発に取り組んできました。燃料電池の新規材料開発では、その評価・改良に従事。続いて、当社の主力製品である石油製品の分析・解析を担当しました。いずれの業務も、職場内はもちろん他部署や大学など様々な方々のご協力をいただきながら取り組んできました。また、ライフイベントを経ても、職場の温かい理解と支援のおかげで仕事を続けることができました。子育て中であっても、チャレンジできる環境が整っていると感じています。

これまでの経験は、現在の仕事にどう活かされている?

現在、新たな研究開発テーマの創出を目指し、技術の調査・探索、戦略策定や企業・大学との連携推進等を担当しています。また、当社および研究開発に関する認知度向上に向けて、研究開発トピックに関するイベント企画・実行や、各種メディアへの情報発信を行っています。ENEOSならではの影響力の大きな仕事もあり、プレッシャーもありますが、その分大きなやりがいを感じています。研究開発の基礎的な知見と、さまざまな領域の方々と業務を進めていくために求められる、相手の立場を想像する力やコミュニケーションスキル、ヒアリング力など、これまでのキャリアが活かされていると感じています。

M.I.

  • 中央技術研究所 技術戦略室 技術戦略グループ
  • 2007年入社
1年目

中央技術研究所 FC開発研究所 PEFCグループ燃料電池の新規材料開発に従事。大学等との共同研究を通して、新規材料の評価・解析を行う。

9年目

中央技術研究所 ソリューションセンター 解析・シミュレーショングループ石油製品の分析・解析に従事。触媒の表面観察や、潤滑油劣化物の構造解析などを行う。

15年目

中央技術研究所 技術戦略室 技術戦略グループ新たな研究開発テーマの創出を目指し、企業・大学との連携推進を進める一方で、研究開発の認知度向上に向けた各種メディアへの情報発信等も担当。

Case #03

製油所での幅広い業務経験を活かし、
工事用資材・工事契約の最適調達を担う。

入社後、ENEOSで経験してきたこと

入社後、16年間にわたり、2つの製油所で勤務しました。石油精製プラントの保全業務にはじまり、プラント装置の能力増強プロジェクトに参加。その後、製油所の予算計画策定・予算管理、また製油所内で行われる各種検査を統括する役割も担いました。ターニングポイントになったのは入社17年目のことです。石油精製プラントの保全業務に製油所の外から関わることで、物事を俯瞰して捉える力を身につけたいと考え、社内の人事制度を活用して、以前から興味のあった調達分野へ異動しました。

これまでの経験は、現在の仕事にどう活かされている?

現在、ENEOS各部・事業所の工事契約に関する調達業務に従事しています。契約にもさまざまな種類や方法があり、ENEOS内および契約を締結する取引先にとって、より利便性が高くかつ効率的な契約手段を追求し続けています。部の基本方針である、ENEOSグループ全体に戦略的な調達(安定して良質なものを、適正な価格、適切なタイミングで)を提供することがミッションです。私はこれまで、製油所内の運営に広く深く関わってきました。製油所の運営を知っているからこそ、最適な調達実現に向けたきめ細かな対応が実現できていると思います。

T.O.

  • 調達戦略部 工事調達グループ
  • 2007年入社
1年目

大阪製油所 工務技術グループ石油精製プラントの保全業務に従事。各機器・配管の検査計画立案~検査実施~検査結果まとめ・報告~次回検査リコメンドを行い、設備の「プラントドクター」としての経験を積む。

8年目

大阪製油所 工事管理グループプラント装置能力増強プロジェクトを円滑にマネジメントするため、入社以来初の人事異動。製油所の操業開始当時を知る大先輩方に支えられ、プロジェクトを無事に完遂した。

11年目

水島製油所 工務グループ製油所の予算計画策定・予算管理に従事。プラントの安定安全操業、トラブル削減のために限られた原資をやり繰りする難しさを痛感。13年目にグループ内異動で設計担当を経験。

16年目

水島製油所 設備検査グループ入社時の初期配属以来の検査業務に従事。製油所内で行われる各種検査を統括する立場となり、トラブル削減と設備の信頼性向上に向けて何ができるかを模索する日々を過ごす。

17年目

調達戦略部 設備調達グループ社内の人事制度を活用し、以前から興味のあった調達分野へ異動。工事用資材の調達を扱う業務に従事。製油所の外からでも製油所のために役に立てる部分があると考え、一度製油所を離れることを決断した。

18年目

調達戦略部 工事調達グループ工事契約を扱う部署に異動。難しい課題に直面する中、安定的に良いものを、良い価格、良いタイミングで提供することを念頭に日々の業務に励んでいる。

Case #04

二つの製油所での多様な経験が今に活きる。
知識面・対人面で感じる確かな成長の手応え。

入社後、ENEOSで経験してきたこと

私のキャリアは、製油所の設備である常圧蒸留装置と脱硫装置の運転業務からスタートしました。転機となったのは、設備検査、購買の業務を経て、環境安全グループに所属したことです。社内結婚した夫とともに、水島製油所から大分製油所に転勤し、そこで設備の改造などに伴う届け出や申請関係に伴う、関連官庁との対応業務を担当しました。業務で関わる人がこれまでのとはがらっと変わったことで、知識面だけではなく社会人としての対応スキルを身につけることができました。

これまでの経験は、現在の仕事にどう活かされている?

現在は、本社環境安全部で製油所・製造所等の労働災害を防止するための仕事をしています。特に注力しているのが安全啓発のための情報発信。法規や安全に関する情報などを簡潔にまとめ、定期的に製油所・製造所やグループ会社等に送付しています。製油所の現場を経験していること、二つの製油所で「環境安全」の業務に携わって得た知見が、今の仕事に活かされていると感じています。これまで多くの部署を経験してきましたが、その都度業務に関連する新しい知識を得ることができ、次の仕事に活きることを実感できています。知識面・対人面で、日々自分なりに成長を感じることができるのはENEOSならではの環境だと思います。

M.N.

  • 環境安全部 安全管理グループ
  • 2007年入社
1年目

水島製油所 製油技術グループ配属常圧蒸留装置と脱硫装置を担当。現場をよく理解するべく、装置の簡易フロー図を持って毎日のように運転グループの計器室やプラントを見て回り、石油精製について一から学ぶ。

3年目

水島製油所 設備検査グループ各設備・機器の外面腐食等の点検を行うほか、2年に1度の全面的な定期検修を担当。プライベートでは結婚して出産、育児休業を取得した。育休後は環境安全グループに異動し、製油所の安全を維持するための法規徹底やルールづくりを担った。入社6年目には第二子出産、2度目の育児休業を取得。

8年目

水島製油所 購買グループ事務業務に使用する文房具から、運転員が使用する工具や無線機、プラント設備で使用する薬品、充填物まで多種多様な消耗品の購買を担当した。違う角度から製油所の全体像を把握することで、新たな知見を得た。入社9年目に3度目の育児休業を取得。

11年目

大分製油所 環境安全グループ環境安全グループは水島製油所でも経験していたが、大分製油所では、設備の改造などに伴う届け出や申請関係を担当。消防法など関連法規を改めて一から勉強した。官庁対応など、社会人としての対応スキルを本格的に身につける。

13年目

本社 環境安全部本社環境安全部で製油所・製造所等の労働災害を防止するための仕事に従事。特に安全啓発のための情報発信を担当。

Case #05

キャリアの原点は製油所での経験。
現場を肌身で知っている強みを発揮。

入社後、ENEOSで経験してきたこと

製造現場における装置の効率運転にはじまり、設備全体の最適化、製油所全体の油種バランス計画、さらに需給バランスを踏まえた全社の稼働方針策定へと、視野をミクロからマクロへと広げてきました。基盤事業である石油精製の基礎から、今後重要性が増すグリーンケミカルなどの新規事業まで、非常に幅広い領域に携わってきた実感があります。石油業界の今後の課題にも関わることができたのは、原料調達から製品販売、新規事業まで展開するENEOSだからこそ得られた経験だと感じています。

これまでの経験は、現在の仕事にどう活かされている?

現在は、供給最適化グループのナフサチームでチームリーダーを務めています。ナフサはガソリンや化学品の原料であり、私のチームは、生産品である化学品や、装置の燃料として使用するLPGに関わる調整を担当。ナフサは輸入に依存しているため、その輸入計画や装置稼働方針の策定、生産品のバランス管理などの重要な役割を担っています。現在の業務に携わる中で、原点である製油所の経験が活きていると強く感じます。装置を知っている、現場の息遣いを知っているからこそ、全体を把握する際に細かな点に気づくことができ、机上の理論ではなく、実現可能な生産計画を立てることができます。それが、これまでのキャリアで培った私の強みだと思います。

T.I.

  • 供給計画部 供給最適化グループ
  • 2009年入社
1年目

鹿島製油所 製油2グループ担当業務は装置の運転指示、生産効率化検討、省エネ検討など。一定の品質を維持しながら効率的に製造する最適運転を提案、指示することをミッションに操作面からの改善案も検討。

5年目

鹿島製油所 製油技術グループ生産効率化と省エネを目的に、設備の改造検討に取り組む。さまざまな課題に取り組んだことで物事を多角的に見るための重要な礎になった。

9年目

鹿島製油所 需給管理グループレギュラーとハイオクが品質規格内に収まるよう、複数の基材をブレンドするガソリンブレンド業務を担当。ロスなく安定的に製品供給するために、基材性状を徹底的に覚えた。

11年目

需給部 需給管理グループ製油所・製造所の生産計画の策定、および原料油・製品の出荷バランス管理を担当。視野を世界に広げて効率化・最適化を検討した。

15年目

供給計画部 供給最適化グループ会社収益最大化のための指針、生産計画の策定。原料油・製品の入出荷に関わる最適化業務に従事。

Case #06

製油所の業務はENEOS全社と繋がっている。
その実感を手にDX推進に取り組む。

入社後、ENEOSで経験してきたこと

入社以来、10年以上にわたり製油所で経験を積みました。製油装置の運転管理や効率化の検討、運転に関する技術支援、メンテナンス業務などを担当し、その後、本社で全製油所のメンテナンス統括業務にも従事しました。日本のインフラを支える製油所の仕事を多角的に経験し、その奥深さややりがいを実感しました。

これまでの経験は、現在の仕事にどう活かされている?

入社14年目にIT戦略部に異動。現在所属するIT戦略部アジャイル開発推進グループでは、ENEOSのデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するための取り組みを行っています。DXを推進するには、事業環境の変化や新しい技術への柔軟な対応が不可欠です。これらに迅速に対応するための有効な手法である『アジャイル(※)』を、社内に定着・拡大させることが私たちのミッションです。これまでの幅広い業務経験が、組織全体と有機的につながっていることを実感できるのは、ENEOSならではの魅力です。

※アジャイル…効率良く小さなサイクルで機能単位ごとに開発するソフトウェア開発手法の一種。そこから拡大して、ITやビジネスでは「価値」の実現を主眼にして方針の変更やニーズの変化への機敏な対応、探索と適応を繰り返す姿勢・マインドを指す。

A.F.

  • IT戦略部 アジャイル開発推進グループ
  • 2009年入社
1年目

水島製油所 製油2グループ製油装置の運転管理および効率化検討に従事。

4年目

水島製油所 計画グループ(計画1チーム)製油装置の運転に関する技術的支援、効率化や改造検討などに従事。

6年目

水島製油所 計画グループ工務チーム所内の製油装置のメンテンナンスにおける、予算の編成・管理および競争力強化検討などの業務を担当。

12年目

本社 工務部工務グループ社内の全製油所・製造所のメンテナンスにおける、予算の編成・管理および競争力強化検討などの業務に従事。

14年目

本社 IT戦略部 CDOオフィスCDO(chief digital officer)の直下組織として、全社的なDX推進に向けた各部門に対する横断的な支援業務を担当。

16年目

本社 IT戦略部 アジャイル開発推進グループENEOSグループ全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するための取り組みに従事。

Case #07

潤滑油のスペシャリストとしての知見を武器に、
カーボンニュートラル実現へ挑む。

入社後、ENEOSで経験してきたこと

入社以来、潤滑油に関わってきました。開発・販売業務から始まり、入社7年目にはシンガポールに赴任。潤滑油海外拠点での仕事は、材料調達、製造、品管、販売、予算管理といった業務を一気通貫で担当するため、幅広いスキルと全体を見渡せる視点が習得できたと感じています。製販一体だからこそ業務範囲が広く、さらに裁量が大きいためスキルアップの機会が多いことが、ENEOSで働く魅力であると感じました。さらに潤滑油に関する事業計画や予算の作成など、上流工程も担当したことで、事業全体を俯瞰する視野も獲得できました。

これまでの経験は、現在の仕事にどう活かされている?

現在、ENEOSグループのカーボンニュートラル実現に向け、CCS(※)の実用化に向けた検討を進めています。具体的には、製油所から二酸化炭素の分離回収、液化・貯蔵、船舶輸送、地下貯留までのバリューチェーン全体の実現可能性を検討しています。こうした挑戦的な仕事ができるのは、エネルギーのリーディングカンパニーであるENEOSだからこそ。これまで潤滑油を通じて培ってきたさまざまな知見を武器に、社会にインパクトを与えるアウトプットを目指します。

※Carbon dioxide Capture and Storage(CO2を分離回収し地中に貯留する技術)

Y.I.

  • カーボンニュートラル戦略部 カーボンニュートラルプロジェクト1グループ
  • 2009年入社
1年目

潤滑油販売部油圧作動油の技術営業として、建機やポンプメーカ向けの油圧作動油の開発・販売を担当。

4年目

東京支店 潤滑油販売1グループ東京・神奈川エリアにおける潤滑油販売を担当。

7年目

Nippon Oil & Energy Asia(シンガポール)マレーシアでのENEOSおよびOEM向け潤滑油販売を担当。また、シンガポールおよびマレーシアの潤滑油工場の品質管理も担当。

10年目

潤滑油品質保証グループ海外工場監査等を担当し現地自社・委託先の潤滑油工場※の品管強化に従事。(※アメリカ、メキシコ、シンガポール、ベトナム、タイ、インドネシア、ドバイ、オランダ等)

12年目

潤滑油企画グループ事業計画作成、予算作成、国内外の業務執行状況管理・経営報告、SCM最適化、固定費削減プロジェクト等を担当。

14年目

カーボンニュートラル戦略部 カーボンニュートラル企画グループカーボンニュートラル基本計画の作成を担当。

15年目

カーボンニュートラル戦略部 カーボンニュートラルプロジェクト1グループCCS実装プロジェクトの実現に向けて、二酸化炭素の分離回収や船舶輸送、地下貯留など、バリューチェーン全体の実現可能性を検討。