働く環境キャリア人材座談会〜経験を武器に未来に挑む〜

自分自身の可能性を追い求め、新たな未来を拓く。それがキャリア転職に挑む者が胸に抱く共通項だ。新天地で、それまでの経験やスキルはどう生きるのか、新たな未来はどう切り拓いていくのか。3人のキャリア人材に語ってもらった。

正規雇用労働者の中途採用比率
2019年度 2020年度 2021年度
17% 22% 26%
公表日2022年4月30日

TALK MEMBER

  • 北村 貴章KITAMURA TAKAAKI
    前職
    重電メーカー調達部門
    現職
    調達戦略部→RPC企画部
    RPC企画部 海外事業グループ チーフスタッフ
    国際関係学部卒業 
    2016年入社
    ※会社名・組織名・所属名・インタビュー内容等は取材当時のもの

    発電設備の規模感と発電所建設のインパクトの大きさに惹かれて重電メーカーに入社。転職後3年間調達業務に従事した後、エントリー制度を利用してRPC企画部へ。現在は海外発電事業に関する企画業務を推進している。

  • 坂元 佑理子SAKAMOTO YURIKO
    前職
    法律事務所アソシエイト
    現職
    法務部
    法務部 取締役事務室 シニアスタッフ
    法学部卒業 
    2016年入社
    ※会社名・組織名・所属名・インタビュー内容等は取材当時のもの

    大学卒業後、法科大学院に進み弁護士資格を取得。企業法務系の法律事務所で企業法務案件を中心に担当した。現在は、法務部取締役事務室と、取締役会の準備や取締役会に付議する事項の検討など幅広い業務を担当。

  • 吹澤 亜希FUKIZAWA AKI
    前職
    重工業メーカー調達部門
    現職
    調達戦略部
    調達戦略部 調達戦略総括グループ シニアスタッフ
    医学専門学群卒業 
    2017年入社
    ※会社名・組織名・所属名・インタビュー内容等は取材当時のもの

    重工業メーカーでは資材部で国内外プラント資機材の購入をはじめ、調達先の見直し、新規発注先開拓などを担当。ENEOSでは転職当初は調達戦略部工事調達グループで製油(造)所定期補修の契約を担当、昨年度からは調達戦略部調達戦略総括グループで、主に購買業務管理システムの管理および取引先の管理などを行っている。

※会社名・組織名・所属名・インタビュー内容等は取材当時のもの

転職を決意した理由とは?

北村

私と吹澤さんは前職がバイヤーという共通点がありますね。重工業メーカーだと資機材の規模も大きく、面白かったでしょう。

吹澤

はい。国内案件のプラント資機材やタービンなどの産業機械構成部品の購買をはじめ、調達先の全面見直しや新規発注先開拓、海外プラントのプロジェクトメンバーとして購買兼工程管理業務を担当するなど、とても充実していました。

坂元

なのに、なぜ転職を?

吹澤

会社の経営戦略が大きく変わり、私が情熱を注いでいたプラントEPC(※)事業に大幅な見直しが生じて。プラントに関する仕事でそれまでの経験やスキルを活かせる場所を探しての転職でした。

北村

私の場合はEPCのPだけでなく、EPC全体に関わる仕事がしたいと考えるようになったのが転職を決意した理由です。キャリアを活かしつつさらに活動領域を広げようと。

坂元

みなさん転職理由が前向きですね。私の場合は、将来が見えない不安がいちばんの理由でした。法律事務所で企業法務案件を中心に担当していたのですが、ロールモデルになる先輩が事務所におらず、ふと将来を考えたとき、このまま日々刹那的に業務をこなしてもいいのだろうかという不安が日に日に大きくなっていきました。

北村

毎日忙しかった?

坂元

そうですね。ただ、忙しいことはもちろん悪いことではないので、やはり将来に対する不安が漠然とありました。ただ転職するにもキャリアダウンはしたくなかったですし、専門性を深められることは絶対条件でした。そんなとき、ある企業に派遣され、インハウスという選択肢もあることに気づきました。ENEOSならキャリアダウンにはなりませんし、事業の広がりから法務知識や経験が活かせる場面が多いと思いました。

※EPC
「Engineering(設計)」「Procurement(調達)」「Construction(建設)」

ENEOSに入社を決めた理由は?

北村

吹澤さんはどんな理由でENEOSを選んだのですか?

吹澤

これからは、大型の新規投資だけでなく、既設プラントをどう維持管理していくかも大きな課題になると考え、巨大なエネルギーバリューチェーンを持つENEOSなら活躍のフィールドが広がると思い、選びました。

北村

やはり企業規模や事業の広がりは魅力ですね。無数のプロジェクトが走っていて、さまざまな経験が待ち受けている。私は転職して視界が大きく広がったと感じています。調達業務に3年従事したのち、エントリー制度を活用して20年4月に現部署に異動したのですが、現在は海外の発電事業に関する企画業務を行っています。

坂元

私は法務部の取締役事務室で、主に取締役会の準備や取締役会に付議する事項の検討などを担当しています。会社の意思決定の流れを間近で見ることができ、とても有意義な経験をさせていただいています。こうした経験はインハウスならではですから。

吹澤

私が今担当している業務のひとつに購買業務管理システムの管理があるのですが、バイヤーの視点でシステムを改善していくのも、新たな挑戦と思って取り組んでいます。

北村

私は転職活動の1社目がENEOSだったので他社との比較はできないのですが、みなさんは他にどんな転職候補企業があったのですか。

吹澤

私も1社目のENEOSで決めたのでわかりません。

坂元

ごめんなさい。私もENEOSだけです。

ENEOSに入社して感じた前職との違いは?

北村

入社して、ギャップを感じたことはありますか? 私は、ENEOSに確固たる事業基盤があるからか、会社全体の雰囲気として落ち着きのある方が多い印象を持ちました。落ち着いて仕事を進めるにはとても良い環境だと思います。

吹澤

前職も現職も調達に関わる仕事なので、大きなギャップは感じていませんね。

坂元

私も仕事内容という意味では大きく異なっている点はありません。ただ、決まった時間に昼食がとれますし、早い時間に帰れますし、断然、人間的な生活になりました。制度面も充実していてワークライフバランスもとれています。

北村

ああ、ENEOSは男性も当たり前のように育児休暇を取りますからね。

坂元

それにロールモデルとなる先輩社員が多くいらっしゃるのも心強いです。

吹澤

専門性を深めるという点ではどうですか? 法律事務所の方が専門家集団でスキルを高める環境が整っているイメージがありますが。

坂元

企業法務という点では、法律事務所のアソシエイト以上に深い知見を持つ方々がたくさんいらっしゃいます。弁護士資格取得者も珍しくありません。企業法務の場合、法務知識に加えて事業に関する理解が不可欠ですから、むしろ法律事務所以上のスペシャリスト集団だと思います。その意味では私はまだまだチャレンジャーだと思っています。

北村

私も現在の業務は初めてのものですので、日々かなり頭を悩ませながら仕事をしています。しかし扱う案件の規模が大きく、成功すれば当社にとっても大きなインパクトを与えられる点に大きなやりがいを感じています。

吹澤

私もこれまでシステム関連の業務は経験がなかったため、一つひとつ調べながら業務に取り組んでいます。難しいと感じることもありますが、挑戦する気持ちと粘り強さは忘れないようにしています。

これからのキャリア展望について教えてください。

坂元

今後は、より専門性を磨いていこうと思っています。マネジメントも重要だと思いますが、やはり自分の適性は専門性にあると思いますので、専門性を磨ける経験を重ねていきたいです。たとえばJV組成やプロジェクトファイナンスなどもぜひ手がけてみたいですね。

吹澤

私は、将来的には、事業計画の立案など経営に関わる業務に従事してみたいと思っています。でもその前に、当社のルールやシステムを熟知することが必要です。まずは基礎を着実に身につけて、いずれはENEOSが挑む未来の課題解決に取り組みたいですね。

北村

私の当面の目標は、現在の海外事業グループでの経験を積み重ね、マネージャーに昇格することです。昇格すれば判断できることも増えますし、そしてさまざまなプロジェクトを経験しつつ、いずれは自身に適した分野のスペシャリストをめざしたいと考えています。

坂元

専門性を追求することも、ゼネラリストとしてマネジメントに関わることもできるところがENEOSの魅力ですね。

吹澤

北村さんのようにエントリー制度を活用して、自分でキャリアを選ぶこともできます。

北村

豊富な選択肢があることは、転職で未来を拓こうと考える人にとって、大きな魅力だと思いますよ。