仕事と職種職種と生かせる経験・能力

絶対に停められない
製油所の安全・安定操業を担う。

メカニカルエンジニア

MISSION
使命

製油所/製造所は24時間操業で、2年以上の連続運転が基本です。石油精製プラントは一度停止すると生産計画に大きな影響を与え、製品の安定供給に支障をきたすだけでなく、事故の発生など近隣・地域へ多大なご迷惑をかけてしまう可能性もあります。
そのためメカニカルエンジニアの永遠のミッションは“プラントのトラブルをゼロにし、安全・安定操業を実現する”ことです。そのためには、設備=プラントの信頼性を維持・向上することが大事であり、その担当者を“リライアビリティエンジニア”と呼んでいます。
また、プラントの設備管理業務にはENEOS社員のみならず、多くの協力会社に支えられており、そこで働く全員の安全管理もENEOS社員の責務です。オーナーエンジニアとして広くかつ深いスキルを蓄え、自らの手で設備管理、現場管理を行うという、社会基盤を根底から支える仕事です。

業務詳細

静機器

タワー、配管、タンク等の検査・メンテナンス・稼働率改善、設備投資計画を担います。製油所にある静機器は規模にもよりますが、大小含めて2,000~3,000基あり、配管は数百㎞に及びます。そのため、グループごとに以下の通り担当が分かれています。

設計

製造部門が作成した基本設計を基に、より詳細な設備全般の設計検討を行い、設備の新設および改造検討を実施します。

  • 新設・改造工事等の実行計画、実行管理
  • 新設・改造工事等に関する工事費積算、設計および設計図書等の管理

など

検査

塔槽、熱交換器、配管等(≒静機器)の検査により寿命を評価し、その評価に応じ、更新、改良(材質変更)の設備戦略(方針)を立案します。

  • 材料・腐食・検査に関わるトラブルシューティング及び技術検討
  • 保全検査計画の立案、新検査技術の適用検討・導入

など

保全/工事

検査担当が立案した設備戦略を戦術に落とし込み、具体的な補修工事の計画・指示を担います。

  • 所管の工事に関わるトラブルシューティング・技術検討
  • タワー、配管、タンク等に関わる保全工事の予算検討、施工計画

など

やりがいと成長

石油精製のプロセスの理解や、原油による腐食・劣化のメカニズムの掌握が業務の中で培われます。それにより、使用している材料に応じた保全管理を行い、プラントの信頼性維持・向上に携われるため、高い専門性とやりがいが得られます。

求められるスキル
EXPERIENCE 保全・検査業務の経験
トラブルシューティングや検査業務だけではなく、トラブルの原因解明や検査結果を元に保全戦略の策定や設備の寿命評価など、その先の目線・思考を持った方はENEOSのプラント管理における静機器業務には順応しやすいです。
SKILL プラント設計能力
プラント設計に精通した方は、ENEOSにおけるプラントの設備設計業務で即戦力として活躍できる可能性が高いです。

回転機

製油所1つにつき約4,000台あるプラント。その「心臓」であるコンプレッサやブロワ、ポンプ等(≒回転機器)の検査を実施し、寿命を評価します。さらに評価の内容に応じて更新をしたり材質を変更したり、設備戦略を立案することも回転機の業務です。
また、補修を実施する場合には安全かつ確実に工事が遂行できるよう計画を立てるほか、現場で指揮を取るという役目もあります。

やりがいと成長

高い専門性とスキルを有する作業員とともに、一つひとつの部品を1/100mmの精度で組み上げるという、とても繊細で根気が必要な仕事です。緻密な業務だけに、やり遂げたときの達成感はひとしおです。

求められるスキル
MIND 高い向上心を持ち続けること
ミクロの精度で組み上げる回転機械は1台ごとに構造が異なることから、保全管理の難易度もかなり高度です。そのため常に技術や知識を習得し続けられる、高い向上心を持った方に向いています。
EXPERIENCE 回転機の分解・組み立て経験
これまでに回転機械のメンテナンスを行ったり、自らの手で回転機を分解・組み立てをしたことのある方にとっては、より親和性が高い職種です。

電気

石油精製プラントの操業に必要な電力は、1日あたり約10万kW。それだけ多くの電力を供給する設備を安定的に維持・管理できるよう、設備戦略の立案~工事手法の選択~工事の指示までを請け負います。担当する設備はプラントの「動脈」の役割を果たす受配電設備やモーターなどです。

やりがいと成長

プラントの電気設計/系統設計、電気設備の管理、保全戦略など、上流(特高)から下流(配電盤・負荷設備)まで一気通貫して携われるのは、この業務ならではのやりがいです。

求められるスキル
EXPERIENCE  
低圧~高圧・特高圧の保全管理や設計に関わった経験がある方、特に電動機、配電盤、発電機等の設備に従事した経験をお持ちの方は適応しやすい職種です。

計装

1つの製油所の装置を運転監視・制御するための計装機器は、約3万台あります。それらを安定的に維持・管理するために、設備戦略の立案~工事手法の選択~工事の指示までを担います。温度計/圧力計/流量計/液面計/DCS/シーケンサなど、担当する計装機器はプラントの「神経」の役割を果たします。

やりがいと成長

石油精製プラントの保全から新規設備の設計まで全ての計器を取り扱うため、一般計器・制御システムの原理や専門スキルを身につけられるという面白みがあります。さらに、石油を精製するうえでのさまざまな技術を習得できるのもポイントです。

求められるスキル
EXPERIENCE 一般計器の設計および保守の経験
現場の一般計器(調節弁/温度計/流量計/液面計/圧力計等)の保全管理や設計業務等の経験がある方、あるいはDCS、シーケンサ等の制御システムの保守管理、設計業務の経験がある方は即戦力として活躍できます。

石油精製のプロセスにおける
生産性向上、価値最大化に貢献。

プロセスエンジニア

MISSION
使命

ENEOSの国内燃料油販売シェアは約50%と国内第1位であり、資源が乏しい日本において安定的にエネルギーを調達・供給することは、当社の最大の使命です。
なかでもプロセスエンジニアは石油精製事業を技術で支え、製油所全体の生産性向上や価値最大化に貢献することが職務となります。

業務詳細

プロセスエンジニア

プロセスエンジニアは製油所の安定操業を維持しつつ、競争力を向上させるための様々な技術的施策にも取り組みます。
入社後は製油所の一部装置を担当し、安定稼働させる術を習得。そしてゆくゆくは、製品を効率的に製造するための「最適運転」を提案できるようになることが求められます。
そのほか競争力を向上させるための大型投資案件の検討や、新技術の導入など、責任ある業務を様々に任されます。

やりがいと成長

「人々の生活に欠かせないエネルギーを安定供給する。」その一翼を担うというプレッシャーのなかには、大きなやりがいがあります。さらに、IoTやセンサー技術、AIといったデジタル技術を組み合わせて既存事業の効率化を図るなど、チャレンジできるテーマが多彩なのも魅力です。
また、プロセスエンジニアとして学んだ知識や経験はENEOSの多方面で生きてくる素養であり、将来は技術部門、供給部門、新規エネルギー部門など、活躍できるフィールドが様々に広がっています。

求められるスキル
MIND 新しい価値に挑む
チャレンジ精神
過渡期にある既存の石油精製事業を変革するには、さまざまな課題をクリアしなければなりません。そのため自らリーダーシップを発揮し、未知の分野に分け入ろうとするチャレンジ精神は必要不可欠です。
MIND あきらめずに
やり抜く粘り強さ
一度取り組んだらとことん突き詰める。その粘り強さがブレイクスルーにつながります。
SKILL 周囲と連携する
コミュニケーション力
業務を一人で進めるには限界があるため、社内の各部門はもちろん、異分野の人たちとも積極的に連携していかなければなりません。従って、コミュニケーションスキルはプロセスエンジニアに求められる大切な資質の一つとなります。

プロセス安全担当

製品を安定供給するためには、「安全操業」が大前提となります。安全操業を堅持しながら、重大事故を撲滅する、あるいは万一事故が発生した場合でもその影響を最小限に抑えるために、当社は「リスク・ベースド・プロセス・セーフティ」(RBPS)という考え方を採用しています。
これは限りある経営資源を重大リスク低減のために、効率的に活用するという考え方です。それを実現できるようリスクアセスメントを進めるなど、安全操業を固守することがプロセス安全担当者に課せられたミッションです。

やりがいと成長

保安関係法令もRBPS の方向に進みつつあります。例えば「高圧ガス保安法」では、より高度な自主保安を進めるための「スーパー認定事業所制度」がスタートし、当社の川崎製油所、堺製油所、水島製油所もスーパー認定事業所として認められました。各製油所において、このRBPSを主導していくのがプロセス安全担当者です。安全操業の確立はまさに終わりのない旅であり、活躍の場面が途切れることはありません。
また、安全などに関して発表をする機会が国の内外であるほか、本社で安全担当者を統括するなど、より高いレベルの役割を目指すこともできます。

求められるスキル
MIND 安全に対する責任感
プロセス安全に対する高い関心を寄せていることはもちろん、安全に対して強い責任感を有していることが求められます。
SKILL 幅広い分野の知識
運転、技術、保全、設計など、製造プロセスにおける幅広い知識を備えている、あるいはそれを補完できるだけのコミュニケーション力を有していることが必要です。
SKILL 物怖じせず発言する力
現場のリーダーとしてマネジメント層に指南する場面が出てくるほか、調査機関や監査役などへの対応も求められます。そのためリーダシップはもとより、臆せず発言する力も望まれます。