ENEOS FLEETシリーズ
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※ペール缶の掲載画像はイメージです。実際に納入されるペール缶とはデザインが異なるケースがございます。命性などは基礎テーマとして継続して力を入れて研究していますが、近頃は乗り心地性の追求など新しいテーマにも力を入れています。これまでの知見に加えて新しい技術も広く活用し、幅広いニーズを満足できる製品の開発を心がけています。DH-2やDH-2FなどのJASO規格の制定およびその普及促進に長年に渡り、主体的に携わっています。主体的に携わることで蓄積することができた知見を研究開発にも活かしています。したディーゼルグランドDXシリーズです。エンジン保護性、省燃費性、長寿命性を兼ね備えた商品として好評を得ています。中でもエンジン保護性を維持しながらも省燃費性能を追求した当社独自の超低粘度商品としてJASODH-2F適合のディーゼルグランドDX0W-30が象徴的な商品です。エンジン保護性では高温域の粘度を保つことが重要なため、SAE30グレードを維持しました。一方、燃費を大幅に良くするため、低温域の粘度は市場に先駆ける当社独自の化学合成油を用いています。また、粘度温度特性に優れた粘度指数向上剤を配合し、その結果、従来油と比較して実使用温度範囲における動粘度の大幅な低減を実現しました。加えて更なる省燃費化のために、摩擦低減剤として高級ガソリンエンジンオイルに利用されることがあるMoDTC(モリブデンジチオカーバメイト)を配合しました。当社独自の化学合成油および添加剤配合技術により、エンジン保護性を維持しつつ、省燃費性および長寿命性を追求した本製品を開発することができました。尚、DH-2Fで初めて導入された燃費試験では新油だけでなく、劣化油の燃費も測定します。劣化油の燃費性能評価は、初めて求められたことでした。耐久モードの厳しいエンジン試験条件で劣化させたオイルにて燃費評価することから、いかに粘度上昇を抑え、できるだけ新油に近い粘度を保って燃費の悪化を抑えようという観点で研究開発を進め、オイル交換直後だけでなく、長期にわたって高い省燃費性を持続させることに成功しました。これからもお客様に満足頂ける製品開発に邁進してまいります。ENEOS FLEETシリーズ 潤滑油研究開発部開発現場から〜ディーゼルエンジンオイル日々の研究開発ではどのようなことに取り組んでいますか?排出ガス規制対応、エンジン保護性、省燃費性、長寿JASO規格制定にENEOSはどのように関わっているか教えてください。当社は石油業界のリーディングカンパニーとしてENEOSの技術の象徴的である商品を紹介してください。ENEOS独自の化学合成油と添加剤配合技術を活用インタビューてSAE0Wグレードに低粘度化しました。この粘度設計を実現するために、基油は従来の合成油やPAOよりも高い粘度指数を有す6ENEOS独自のオイルテクノロジーINTERVIEW

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