潤滑油虎の巻
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防錆油18防 錆 油セールスポイント危険物質の分類・包装・補油時に関する指令(67/548/EEC)指令(2006/15/EC)―理事会指令(98/24/EC)の実施及び指令(91/322/EEC 及び2000/39/EC)の修正における職業上のばく露限界値(2006年2月7日)EU米国産業衛生政府専門官会議(ACGIH)米国米国労働安全衛生局(OSHA)緊急対策計画及び地域住民の知る権利(EPCRA)バリウム化合物WHO飲料水の質の指針(Guidelines for drinking-water quality)で評価され、指針値は0.7mg/L と定められた(WHO, 1996)規則・法律対象特定バリウム化合物バリウム(バリウムとしての可溶性の化合物)水溶性バリウム化合物(許容濃度:0.5mg/m³)水溶性バリウム化合物(許容濃度:0.5mg/m³)バリウム■参考:バリウムに関する規制状況●防錆油は一定期間さびを防止する役割で使用され、簡単に除去できることが最大の特徴です(長期間の防錆はメッキ、塗装などで対応)。さびを防止する期間に合った防錆油の選定がポイントです。折衝にあたってのキーワードは、①『洗浄』、②『環境』、③『安全』です。●さびは、さび因子(きょう雑物や前工程の油などのコンタミ)が金属表面に存在することが原因です(さび因子がなければさびは発生しない)。さびを防止するためには、防錆油を塗布する前の“洗浄”が最も重要です。 ⇒前工程が水溶性切削油の場合には「アンチラストテラミSC-W」、不水溶性切削油の場合は「アンチラストテラミSC-F」をご提案ください。 ⇒十分な洗浄が実施できず、部品にさびが生じている顧客へは「アンチラストテラミLS-F」をご提案ください。(ケースによっては洗浄・防錆工程の一本化が可能です) ⇒アンチラストテラミLS-Hは、ペトロタラム含有タイプと同等の長期防錆性を有しながら拭取り性にも優れます。●防錆油には、バリウム系添加剤の使用が一般的です。一方、一部のバリウム系化合物の有害性が指摘されており(※)、海外ではバリウム系化合物の規制が始まっています。その為、製品輸出が多い企業では自主的にバリウム系化合物を避ける動きも見られます。 ※防錆油に使用されるバリウム系添加剤の有害性は報告されていません。 ⇒バリウム系添加剤を含まず、従来品と同等の性能を有する「アンチラストテラミシリーズ」をご提案ください。●また顧客での作業環境改善(ベタ付き回避)および防錆油の除去性の観点から、ペトロラタムを含まない防錆油が望まれています。●防錆油を塗布した部品を焼入れすると、添加剤の金属成分による「焼き斑」が生じることがあります。 ⇒金属成分を含まない「アンチラストテラミLS-F」をご提案ください。防錆油に使用されるバリウム添加剤は規制の対象となっておりません。

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