潤滑油虎の巻
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セールスポイントセールスポイント切 削 油不水溶性切削油のポイント水溶性切削油のポイント〜100020硬度泡立ちGoodpHさび、腐敗、乳化不良〜200スラッジ生成、乳化不良、腐敗、分離67898切削油・世界保健機関(WHO)の基準は以下のとおりです。 軟水:0 - 60(mg/L)未満、 中程度の軟水(中硬水):60 - 120(mg/L)未満  硬水:120 - 180(mg/L)未満 非常な硬水:180(mg/L)以上 〜300Good10腐食・皮膚炎●切削油は加工精度の向上や工具寿命の延長といった基本性能が重要です。そのため“適油選定”がポイントとなります。顧客の加工方法、被削材など使用条件をご確認ください。●選定した油種の性能確認に向け、顧客へ実機試験をご提案ください。《不水溶性切削油》●不水溶性切削油は、重切削加工、難削材加工および高精度加工の用途で多く使用されます。●折衝にあたってのキーワードは、①『高精度(加工性能)』、②『環境』、③『安全』です。(1)「リライアカットシリーズ」の、低臭気とミスト防止性向上による作業環境改善をご提案ください。(2)切削難易度の高い重切削加工(ブローチ加工、転造加工など)、難削材加工(ステンレス鋼や耐熱合金鋼など)、高精度加工(自動盤加工など)には、「リライアカットAY25(活性系)」、「リライアカットDY20,30(不活性系)」をご提案ください。(3)高引火点化を要望する顧客には、「リライアカットFE、AE、DEシリーズ、DM20、DH20およびTG-P30」をご提案ください。⇒歯車メーカー、精密部品メーカー(自動盤を多く保有するメーカー)などがターゲット《水溶性切削油》●水溶性切削油は広く切削加工、研削加工に使用されており、条件の厳しい加工への適用が増加傾向にあります。また、水溶性切削油で最も多い問題は、水溶性切削油の腐敗です。折衝に当たってのキーワードは、①「加工性」、②「耐腐敗性」、③「安全性(毒劇法非該当)」です。(1)加工性を要望する顧客には、エマルションタイプである「リライアソルEシリーズ」、さらに重切削用途には、硫黄系極圧剤を配合した「リライアソルE-P(N)」をご提案ください。(2)加工性と洗浄性(工作機械内部の汚れ低減)のバランスを要望する顧客には、ソリューブルタイプである「リライアソルSシリーズ」をご提案ください。なかでも、銅材料からアルミ材、一般鋼やステンレス鋼などさまざまな材料を加工する場合には、「リライアソルS-UA(N)」をご提案ください。(3)研削性や洗浄性(砥石の目詰まり防止)を要望する顧客にはソリューションタイプである「リライアソルCシリーズ」をご提案ください。(4)水溶性切削油の分離性に優れた、「ユニウェイSF」や「ユニウェイXS」のご使用を合わせてご提案ください。●水溶性切削油の希釈は、先に水を入れてから原液を加えます。逆の場合は乳化不良が起こるケースがあります。●希釈水は硬度の低い水が適しています。硬度の高い水を使用した場合には分離したり、スラッジ(金属塩)が生成することがあります。また硬度が低すぎると泡立ちの可能性があり、注意が必要です。単位:mg/L〜400●また腐敗対策として、切削油表面を覆う摺動面油などの除去が必要です。●水溶性切削油は塗装への影響が大きく、注意が必要です。<参考:硬度>・カルシウムとマグネシウムの量を炭酸カルシウム量(CaCO3)に換算したものを硬度としており、mg/Lまたはppmで表記されます。硬度(mg/L)≒カルシウム濃度(mg/L)×2.5 +マグネシウム濃度 (mg/L)×4.1 使用上の注意点●適切な濃度(推奨濃度)の維持が必要です。濃度が低下するとさび、腐食などの問題が生じます。pHが低下すると腐敗が進行しやすくなるため、pHを8.0〜10.0に保つことが重要です。

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