社会を支えるエネルギー源である、原油や天然ガス・LNGを、中東・ヨーロッパ・米州・アジア・オセアニアの各地域から購入します。それぞれの資源を海上輸送するために、配船手配・運航管理を行い、各国の港から日本各地の製油所や受入基地に円滑に運び込みます。需給の変化、価格の変動などを考慮しながら、エネルギーの安定供給に最適な資源を継続的に調達しています。
各地の製油所に備わる蒸留塔に、高温に熱した原油を蒸気にして吹き込み、液体に戻る温度差(沸点の差)を利用して用途ごとの成分に分けてから、ガソリン、灯油、軽油、重油などの石油製品を製造します。航空機用のジェット燃料、潤滑油のベースオイル、液化石油ガス(LPガス)、アスファルト、硫黄も作ります。ナフサからは、様々な石油化学品を製造して、国内外に販売しています。
製品・エネルギーの販売方法は、リテール販売と法人販売の2つがあります。リテール販売はサービスステーション(SS)を運営する特約店に卸販売をして、一般のお客様に石油製品をお届けします。法人販売は交通機関、電力会社、ガス会社などのインフラ企業、大型工場を持つ企業などに製品・エネルギーを販売します。大学や病院などの公共施設、レジャー施設にも供給します。
社会の様々な産業で用いられる燃料を製造・販売します。交通や物流を支える軽油、航空機用のジェット燃料、船舶や工場のボイラーなどの燃料となる重油、大型ビルや施設の暖房設備用の灯油などを供給して、インフラの役割を担っています。
あらゆる機械の内部で稼働を支える潤滑油を製造・販売します。代表的な製品は自動車用のエンジン油やギヤ油、工業用の油圧作動油、金属加工用の切削油、熱処理油などがあります。独自の技術を組み込んだ「技術立脚商品」を販売します。
原油を精製して石油化学品を作り販売します。様々な化学製品の原料となるプロピレンはアジアで突出した外販量があり、ペットボトルなどの原料となるパラキシレンの外販量はアジア第一位です。機能材カンパニーでは、低燃費タイヤの原料SSBR(溶液重合スチレン・ブタジエンゴム)、高機能性ゴムの原料ENB(エチリデンノルボルネン)、高耐熱樹脂などを製造・販売しています。エラストマー、高機能原料、高機能樹脂を中心とした事業展開を図っています。
自社が保有する、全国の製油所や発電設備で起こした電力を国内に安定供給しています。大口の需要家に電力を供給する法人販売と、「ENEOSでんき」のブランドから一般のご家庭に電力をお届けする小売り事業を展開しています。
国内で消費する、石油に並ぶ重要な一次エネルギーである天然ガス・LNGを海外の生産者から購入、日本に運び電力会社・ガス会社などのインフラ企業や大型工場を持つ企業に販売します。2018年度から都市ガスの小売り事業に参入しました。
石油製品の需要が増すと見込まれているアジア太平洋圏を中心に、現地法人との資本業務提携、合弁会社の設立、M&Aを通じた販売網の確保、製油所や燃料輸入ターミナルを建造する計画など、海外プロジェクトを積極的に推進しています。
中央技術研究所ではENEOSの技術革新を支える研究開発が行われています。石油製品の品質向上、製造のプロセスや触媒の開発、高機能の潤滑油、先端分野の新素材、水素をはじめとする新エネルギーの研究などに取り組んでいます。
国内・海外の事業で取り交わす契約書類の審査や法務相談を受け持つ法務、各部門の会計管理と会社の決算・公表を担当する経理、採用活動や人材育成などを担う人事、情報提供を行う広報など、各部署が企業活動を横断的に支えています。
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