INTERVIEW
社員インタビュー

事業に積極的に関わり、
自身の能力を発揮していく。
「攻め」の会計が成長を加速させる。

管理部門
A.E.
- 経理部 CoMPASS会計3グループ
- 経験者採用 2014年入社
2017年1月
経理部 海外経理グループ
2017年2月~2021年4月
JX Korea(韓国)に出向(海外駐在)
2021年5月~2023年5月
経理部 決算グループ
2023年6月~2023年7月
経理部 予算グループ
2024年4月~現在
経理部 CoMPASS会計3グループ グループマネージャー固定資産会計と原価計算を担当するグループにてマネージャーを務める。
前職の仕事内容とENEOSへ転職を決めた理由を教えてください。
前職は総合電機メーカーで、半導体や記録メディアといった事業分野の経理を担当していました。転職を意識したのは、リーマンショック後、米国・韓国といった海外メーカーとの競争により、会社のさまざまな事業において縮小・撤退といった構造改革を経験する中で、大企業といえども決して安泰ではないと痛感したからです。30歳を迎えるのを機に、新たな環境に身を置きたいという思いから、転職を決意しました。
ENEOSへの入社を決めた理由は、人々の暮らしに不可欠なエネルギー事業を通じて社会の発展に貢献するという会社の使命に魅力を感じたこと。さらに、国内だけでなく海外での事業展開に力を入れており、これまでの自身の経験を活かすことができると思ったからです。

現在の仕事内容を教えてください
所属するCoMPASS会計3グループは、固定資産会計と原価計算を主に担っており、私はグループマネージャーを務めています。財務会計面において、当社の基盤事業である石油精製販売は、製造から販売に至るまでのサプライチェーンにおいて非常に大きな資本を投下し事業を運営しています。その多くを占める固定資産にまつわる会計手続きと、ENEOS全製油所の製造活動を可視化する原価計算を当グループで担っています 。また、エネルギートランジションの実現に向けたバイオ燃料・SAF(Sustainable Aviation Fuel=持続可能な航空燃料)・水素等の次世代エネルギー分野の事業推進においても、事業部と連携し、会計面での検討を適宜サポートしています。
管理会計面においては、 ROIC(※)を指標とした経営の実践に伴い、投下資本を構成する固定資産について様々な角度で可視化させ、ROIC向上に資するアクションの探索やマネジメント報告などにも取り組んでいます。
※Return on Invested Capital=投下資本利益率。調達した資本を事業に投下し、どれだけ効率よく利益を生み出すことができているのか、「稼ぐ力」を評価する指標。
現在の仕事に前職までのキャリアはどのように活きているかを教えてください。
前職は事業部制の組織形態を採用しており、経理機能は事業部の中にありました。そのため、研究開発・生産管理・マーケティング・営業といった他部署からの取引等に関する経理上の相談を、日頃から近い距離で対応していました。その経験の中で、経理の仕事は、正しい会計処理や財務諸表を作成することに留まらず、事業をしっかりと理解し、問題解決に必要な情報発信やアドバイスを行い、事業に貢献することであると学びました。このような経験や学びは、現在の仕事において非常に活きていると感じます。業界は異なっても、さまざまな部署と緊密にコミュニケーションを取り、事業に積極的に関わり、自身の能力を発揮していくことが自身の成長にも繋がると思っています。

入社直後、会社や所属部署による支援で印象に残っていることを教えてください。
経理部では、中途入社の方が仕事・環境面で早く馴染めるよう、経理部各グループによる業務紹介の研修を実施しています。これにより、所属グループ以外のグループの役割の理解や、業務で相談したいことがあった場合の担当者が分かるようになりました。加えて、四半期決算ごとの部内の打ち上げや、毎月の若手・中堅社員による勉強会が行われており、これらを通じて、部内のさまざまな社員や同世代の社員とも繋がることができます。経理部のどのグループも直属の上司・先輩による業務上のサポートやコミュニケーションの体制が整っているので、中途採用の方でも自然と徐々に馴染める環境だと思います。
印象に残っている仕事について教えてください。
ENEOSに入社してから約2年後に、韓国への海外駐在となりました。そこで印象に残っているのが、日本と韓国における移転価格税制に関する対応です。当該事業はクロスボーダー取引を伴うものであり、具体的には、ENEOSから韓国現地法人へ原料を売り渡し、それを用いて韓国現地法人で製造した製品をENEOSに売り渡す、という取引。この取引価格が不当であると日韓の税務当局から認定された場合、一つの取引に対して日韓両国で課税が生じることとなり、会社にとって想定外の税金費用の発生に加え、事業戦略の見直しにまで繋がる重大な影響が生じることとなります。
私は事業の詳細な理解や税務当局との適切なコミュニケーションを進め、本社の事業部や現地の法律事務所と緊密に連携、税制上の懸念を解消するための様々なタスクに対処していきました。最終的に当局から取引価格の妥当性の認定を受けるまでに長い時間と労力がかかりましたが、これによる成果は、会社が韓国で今後安定的に事業を遂行する上で非常に重要なものであり、自分自身も成長を感じることができました。

将来の目標、ビジョンを教えてください。
当グループが担っている会計業務は、製油所の製造活動に関連する部分がその多くを占めており、決算を固めるためには製油所との連携が非常に重要であり、これを強化することが目標です。当社は2021年に新業務システム(SAP)を導入、これによって製油所の業務システムが統一されましたが、導入後の経理処理オペレーションに係る製油所とのやりとりにおいて改善の余地があると感じています。
現在、全製油所向けの会計・税務の研修会実施や、発生の事象に応じて、製油所を所管する本社関係部署と連携し、製油所の業務フローが有効に機能するための方策を検討しています。各製油所とのコミュニケーションを活発化させ、製油所の業務安定化および決算業務の安定化を図っていきたいと考えています。
一日のスケジュール
9:30 | 出社 メールチェック、今日の予定や課題の確認。 |
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11:00 | グループミーティング グループ員と部内情報の共有、決算の進捗状況の確認など。 |
12:00 | 昼休憩(本社食堂) |
13:00 | チーム内打ち合わせ① 固定資産チームの業務相談。 |
14:00 | チーム内打ち合わせ② 原価計算チームの業務相談。 |
15:00 | 他部署との打ち合わせ 四半期決算の時期は、製油所や会計士との密なやりとりが必要になる。 |
16:00 | メールチェック、返信 |
17:00 | ミーティング チームリーダーと課題の整理。 |
18:00 | 退社 |