INTERVIEW
社員インタビュー

日本の経済・社会の
基盤を支える原油を
安定、安全かつ
遅滞なく届ける使命

供給部門(原油調達)
K.H.
- 原油外航部原油グループ
- 法学部卒業
- 新卒採用2014年入社
2018年3月
大阪第一支店配属SSを運営する特約店に向けたカウンセリングセールスを担当。販売施策の強化や経費削減による収益改善提案など。
2018年4月~現在
原油外航部産油国からの原油の安定調達。米国、地中海、西アフリカ等の中東外からの原油輸入への取り組みなど。
ENEOSを志望した理由を教えてください。
私がエネルギーに興味を抱くようになった理由はふたつあります。ひとつは幼い頃に祖父がよく語ってくれた戦争体験。もうひとつが山崎豊子の『不毛地帯』という作品です。日本が大戦へ突入するひとつのきっかけに石油不足があったことを聞いて、資源のない日本にとって石油がいかに大切かに思いを巡らせたものです。そして、いつの頃からか、将来は石油資源を安定的に調達する仕事に就きたいと考えるようになりました。就職活動では、石油元売りや総合商社を中心に企業研究を行いました。
最終的にENEOSに決めたのは、アジアを代表するエネルギー・素材企業として石油の安定供給を担ってきたその企業姿勢が、もっとも自身の考えと一致していたためです。また、大学で国際法や交渉・仲裁学を学んだこともあって、グローバルなフィールドでエネルギーに関われることにも魅力を感じました。加えて、数か月間の就職活動を通じてもっともていねいな面接、フォローアップをしてくれた会社もENEOSでした。

現在の仕事内容を教えてください。
原油外航部はガソリン・軽油・灯油などの燃料油や潤滑油、石油化学品などの原料となる原油を産油国から調達し、それを輸送する船舶のオペレーションを担う部署です。私はその中で原油を調達する原油グループに所属しています。原油グループには産油国やオイルメジャー、トレーディング会社と原油取引を行うトレーダーと、その契約の細部を詰め、安全かつ確実に原油を日本に届けるオペレーターという2つの職種があり、私はオペレーターを務めています。
例えばトレーダーが産油国トレーダーとの間で200万バレルの原油購入を契約すると、その後はオペレーターが原油を船に積むためのコーディネーションや品質管理、その他諸々の業務の詳細を詰めていきます。原油から生み出される燃料油は日本の経済・社会活動を支える主力エネルギーであり、また多くの化学品素材の原料です。原油調達はその需要に基づいて行われており、供給が遅滞すれば国内でガソリン不足や材料不足といった事態が生じかねません。そのため産油国と調整する一方、生産計画を立てる本社の担当部門、製油所、そしてタンカーの運行を管理する外航グループと緊密に連携を取って受け入れ態勢を整えます。我が国に安定的に石油製品を供給できるよう、安全かつ遅滞なく原油を輸送することがオペレーターに課された最大のミッションです。

オペレーターの仕事の魅力とは何でしょうか?
必要な原油をいかに適切な価格で調達するか。それが原油外航部の大きなテーマであることは言うまでもありません。いつ、どれほどの量を、どんな価格で購入するかを判断するのはトレーダーですが、オペレーターもまた輸送コストなどの面で調達コストの削減に貢献しています。例えばターミナル港に輸送船を待機させると1日数万ドルの滞船料が発生します。そのため外航グループや製油部門など社内各所と協働しながら、産油国オペレーターとの間で緊密な調整を行い、無駄なコストの発生を極力回避します。
私がコストにこだわるのは、入社後に配属された大阪第一支店で、SSを経営する特約店のカウンセリングセールスを経験したことが関係しているかもしれません。SSの経営は決して簡単なものではありません。1L当たりわずか数十銭から数円の利幅を地道に積み上げていくビジネスです。現在は1度の取引で200万バレル、百億円前後の取引を行っていますが、SSの現場を知っているからこそ、数字の大きさにマヒすることなく、コスト削減の意義をリアルに感じとれるのだと思います。
またグローバルに活動できるのも魅力のひとつでしょう。私は西アフリカや地中海、アメリカなど中東域外を担当しており、日常的に当社の海外拠点であるロンドンやヒューストンの担当者やトレーディング会社、オイルメジャーと連絡を取り合い、情報を収集しています。トラブルが発生した場合には昼夜逆転した時間にその対応に当たります。トラブルはないにこしたことはありませんが、地球規模で仕事をしている実感は間違いなく得られます。

将来のビジョン、目標を教えてください。
貴重な石油資源エネルギーの国内外への供給に携わる現在の仕事に大きなやりがいを感じています。現在はオペレーターを務めていますが、将来的には海外拠点でトレーダーを経験してみたいと思っています。もちろん海外拠点のトレーダーも会社全体の調達計画に基づいて取引を行うのですが、最終的な判断はオイルメジャーや産油国の思惑など、現地のコミュニティと実際に接する現地トレーダーに任されます。そのダイナミックな動きのなかでぜひ腕を振るってみたいと考えています。
もちろん長期的な視野でみればゼロ・エミッション、脱炭素社会への流れが加速する中で、相対的に原油の果たす役割は低下していくでしょう。しかし、原油トレーダーやオペレーターの仕事を通して得た調達スキル、供給ノウハウは、原油から水素などへと商材が変わっても必要であることに変わりはありません。
一日のスケジュール
8:30 | 出社 メールチェック・TODOリストの作成。 |
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9:00 | ミーティング 米国の駐在員とディスカッション。 |
10:00 | 原油マーケット確認 世界の原油マーケット情報を収集。社内に発信。 |
12:00 | 昼食 |
13:00 | ミーティング 推進するプロジェクトに関して社内でのミーティングを実施。 |
15:00 | 情報交換 海外の石油会社や商社などの取引先と情報交換。 |
16:00 | 事務処理 社内報告物の纏めとその発信。 |
17:00 | ミーティング シンガポールやイギリス・ロンドンとのディスカッション。 |
17:30 | 退社 夕ご飯の支度で、ストレス解消。 |