INTERVIEW

社員インタビュー

障がいを意識することがない環境の中、
前職で培ったITの知見を活かし、
製油所システムの維持管理に取り組む。

IT管理(製油所・DX推進)

K.K.

  • 根岸製油所 製油技術グループ
  • 障がい者採用
  • 2022年入社
2022年6月~
現在

根岸製油所 製油技術グループ製油所内システムの維持管理及び不明点等の問い合わせ対応を担当。

前職ではどのような仕事をしてきましたか。

私は、両手両足麻痺という障がいを持って生まれ、幼い頃は、両親に「なぜ自分は他人と違うのか」と言って困らせたこともありました。しかし、両親は「障がい者だから仕方がない」といった考え方はせず、「あなたが人と違って困ることがあれば、その都度、教えてほしい。どうすれば他の人と同じようにできるか、一緒に考えよう」と言われて育てられました。そのため、困ったときには、両親をはじめ、他の人に相談できる性格になれたと思います。
大学ではIT系を専攻し、卒業後はIT関連会社にシステムエンジニア(SE)として入社しました。身体を動かせる領域が限られているため、SEであれば健常者と遜色なく働けると思ったからです。14年勤めた間に会社は拡大しましたが、新たな人員が配置されず人間関係がぎくしゃくする結果になりました。30代後半ということもあって、新たな挑戦をするのは今しかないと思い転職を決意しました。

ENEOSへ転職を決めた理由を教えてください。

転職にあたっては、漠然とながらも大きな会社で働いてみたいと考えました。大企業であれば、それだけ社会的責任も担うことになり、前社とは異なる仕事の手応えを感じられると思ったのです。大企業を中心に募集要項を見ていく中で、ENEOSに出会いました。募集は一般事務でしたが、仕事内容よりもENEOSの取り組みに関心を持ちました。ガソリンをはじめとした燃料油の精製・販売だけでなく、カーボンニュートラル社会実現のために再生可能エネルギーなどにも投資しているなど、会社の姿勢に惹かれました。また、多数の社会貢献活動・協賛事業に取り組んでおり、障がいという部分を会社の社会貢献活動や協賛事業の中で強みに変えられるのではないかもと思い、ENEOSへの転職を決めました。

現在の仕事内容を教えてください。

一般事務での採用でしたが、私のキャリアを活かすことができる製油所のシステムチームに配属されました。製油所内システムの維持管理及び、不明点など各所からの問い合わせ対応、加えて定型的な業務を自動化するツールであるRPA(Robotic Process Automation)での業務改善を実施しています。私のチームが維持管理担当する製油所内のシステムに「PIシステム」があります。情報の統合化と共有によるDXを実現するもので、配管内流量等をデータベースに格納しExcelで確認できるシステムです。「CLIPシステム」は、工事関連業務と申請業務をシステムにて管理、申請の抜け漏れを防止するシステム。また「ComCatシステム」は、高圧ガス設備の保安検査管理において、省力化・効率化を実現します。
製油所特有のシステムとはいえ、IT関連会社に勤務していたので、システム動作の仕組みについては理解できました。扱うシステムが変わっても動作の仕組みは変わらないので、その点は即戦力としてスキルを発揮できていると思います。

仕事のやりがいを教えてください。

以前の職場でも同様でしたが、システムに向き合っている人間にとって、設定どおりに安定してシステムが稼働していること、またシステムに障害が発生した際に、早急に原因を究明してシステム復旧を実現できたときなどにシステム担当者としてやりがいを実感します。これからは、若いメンバーの育成にも取り組んでいきたいと考えています。自分の指導でどのように変わっていくか、システムに知見を深めてもらうだけでなく、自身の経験を伝えることで、人としての成長もサポートし、若いメンバーに仕事のやりがいを感じるようになってもらいたいと考えています。そして、どんな場面でも後ろ向きにならず、前向きに取り組めるメンバーを育てたいと思っています。

職場のメンバーの関わり方や雰囲気を教えてください。

以前の職場で感じていたのは、メールやチャットだけのコミュニケーションは、どこか人間味を感じられない冷たさがあることでした。そこでENEOS入社後は、できる限り対面や電話などを使って声でのコミュニケーションを取るように心がけています。また、仕事は楽しいことばかりではないので、メンバーと会話する際は柔らかい雰囲気で進められるよう、努めています。チームには若いメンバーもいるので、仕事の進め方や人間関係の悩みについて自身が今まで経験した内容をベースに、良き相談相手でありたいと考えています。
日常の勤務の中で障がいを意識する場面はほとんどありません。メンバーがそれぞれに考え、配慮して貰えている結果だと思います。また、私は車通勤なのですが、駐車場利用や事務所までの移動などで、負荷のかからない工夫をしていただくなど、会社の配慮にも感謝しています。

障がいのある求職者へメッセージをお願いします。

障がいを持たれている方は、学校や職場でいろいろな経験をしてきたと思います。自身の障がいに関しての発信や依頼事が、合理的なのか、自分のわがままなのか悩むこともあったと思います。ENEOSは、働く上で自分が困っていることや不便に感じていることをきちんと伝えて、納得いただければ設備や人的資源において対応してくれる会社です。また、製油所には多くの人が勤務していますが、みなさん大らかで器の大きな人が多い印象があります。ですから人間関係に悩むことは少ないですし、ロールモデルがたくさんいます。
入社以来、私は毎日、楽しく仕事ができており、転職しENEOSに再就職したことを後悔したことはありません。求職者の方には、その選択肢の一つにENEOSを考えていただければ幸いです。製油所で一緒に働ける日を楽しみにしています。

一日のスケジュール

7:30 出社
前日退社以降のメールチェックと本日の予定確認。
8:00 有識者に問い合わせ
前日の不明点について有識者に確認を実施。
9:00 チーム進捗会出席
チームメンバーの進捗状況確認と認識合わせ。
10:30 「PIシステム」の打ち合わせ出席
開発ベンダーと意見交換、現状での課題共有。
12:00 昼食
13:00 デスクワーク
RPAの改善業務、「PIシステム」に関する資料作成。
15:00 チームミーティング
メンバーからの相談事に対応。
16:00 明日の予定確認
製油所現場のユーザーからの問い合わせ対応。
16:30 退社