INTERVIEW
社員インタビュー

石油製品の安定供給と
利益の最大化を目指して、
供給の最適化を担う。

供給部門(供給計画)
M.K.
- 供給計画部 供給最適化グループ
- 経営学部卒業
- 新卒採用2017年入社
2019年3月
中部支店 業務グループ配属特約店の売上拡大に向けた販促施策の推進に携わる。当時は、JXエネルギーと東燃ゼネラル石油の合併直後のタイミングであり、両社のシナジーを発揮して、新しい施策や戦略をつくり上げていく経験を積む。
2019年4月~2021年3月
物流管理部 地域需給グループ白油(ガソリン、軽油、灯油など)の海上物流業務を担当。全国にある油槽所の在庫を管理しつつ、海上輸送を最適化するのが主なミッション。その他にも、海上オーダーの受注センターであるマリンセンターで、船舶管理とDX案件も担当。DX案件では、より効率的な海上輸送を目指したシステムの構築に取り組んだ。
2021年4月~現在
供給計画部 供給最適化グループ物流管理部での業務を通して、改めて安定供給の重要性を痛感。引き続き供給部門に携わりたいと考えていた。その想いが叶って異動となり現在に至る。
就職活動で軸としたことと入社動機を教えてください。
大学時代は大学祭の運営に打ち込む一方で、4年次にイギリスへの留学を経験しました。海外で暮らす中で感じたのは、街中で日本製品を見る機会がとても少ないこと。海外での日本の存在感は小さくなっているのではないか。そんな状況を変えられるような仕事をしたいと思い、就職活動に臨みました。その中で、様々な企業に必要なものを提供できる仕事をすることが、より多くの企業のプレゼンス向上に繋がると思い、その考えからインフラ業界と金融業界を志望しました。
最終的にENEOSに決めたのは、「人」。親身に対応していただき、また業界や志望企業を絞りかねて悩んでいる状況も考慮してくれました。このような人たちと働きたいと思ったのが入社の決め手です。また合併を経てきた会社なので、社員の出自に様々な多様性があること、全国各地で働ける可能性があることも魅力に感じました。

現在の仕事内容を教えてください。
供給計画部は、サプライチェーンの司令塔として、製品の安定供給と利益の最大化を追求することをミッションとしています。その中で私が所属する供給最適化グループは、まず中長期的な視点で供給計画を立案する役割があります。販売グループの需要見立てや過去の実績、市況の見通しなど、諸条件を織り込み供給計画は立案されます。それに沿って製油所の稼働・生産を指示しつつ、販売グループとの調整を行い、供給最適化を目指します。油種の中で私が担当しているのは、船舶の燃料や電力用、工場などの燃料に使われている重油。石油製品は連産品であり、ガソリンや灯油などの白油だけをつくることができません。一定量必ず生産される重油の必要量を安定供給しつつ、余剰になった分を輸出するなど、より効率的な装置稼働を行うことが求められます。
たとえば、製油所でトラブルが発生して生産が滞っても、世の中の需要には対応しなければなりません。求められる品質にも応える必要があります。そこで販売グループと納期等の調整を行い、生産可能な製油所のオペレーションを変更し、また他部署も巻き起こんで供給を実現していきます。地震などで装置が停止した場合も、復旧の遅れを見据えた上で、他製油所からの輸送・運搬など迅速に供給体制を整える必要があります。
エネルギー供給は「何もなくて当たり前」。その当たり前の日常を作ることが、私たちの使命と考えています。また、利益確保のためには、海外市況に応じて輸入という選択でコストを抑える選択もありますし、市況が高騰していれば国内供給を満たしたうえで輸出を増やすという選択もあります。先々を見据えて状況を把握し、適切・的確に判断していくことが求められる業務です。

仕事のやりがい、成長を感じたことを教えてください。
自分一人で判断する裁量の幅が大きく、また扱う金額が大きいことはやりがいの一つです。グループ内での重油オペレーションは私がメイン担当です。もちろん状況に応じて先輩方や上司に相談しますが、重油の安定供給と利益確保の責任を担う立場となります。自分の決断一つひとつが会社の収益に関わっていることを肌で感じることができ、その責任の大きさの中にやりがいを感じています。一方で、製油所や石油製品に深く関わることから、装置・製品知識等、技術系に近い分野の理解も求められます。わからないことをわからないままにしない姿勢で取り組んできたこともあり、技術的な部分もクイックにスピード感を持って吸収できるようなったと思っています。
また、今の仕事に就いて視座が大きく変わりました。かつてはミクロの視点のみで業務に臨んでいましたが、現在は国内から世界へ、あるいは個別業務だけでない会社全体を俯瞰することも含め、マクロの視点が求められます。そのため、やり取りする関係者の数も非常に多く、多方面と調整する必要が生まれてきます。調整に手間取り、各所の認識の食い違いが起こると、取り返しがつかない事態に陥りかねません。些細なことでも、関係者と密なコミュニケーションを取ることがとても重要と感じています。

将来の目標、ビジョンを教えてください。
供給部門でのキャリアもまだ4年目なので、しばらくは今の部門で経験を積みたいと考えています。供給部門には私たちの部以外に、原油調達、物流、需給などを担う部署がありますし、他部署での経験を重ねることで、「供給」の知見を培っていきたいと考えています。また、いつかは海外拠点での勤務も経験したいと思っています。ENEOSは多様な事業を展開していますから、将来的には供給のスキル・ノウハウを活かして新たな分野に挑戦していきたいです。たとえば水素エネルギーなどの新規事業にも取り組んでみたいと考えています。
一日のスケジュール
8:30 | 出社 メールチェック、TODOリストの作成。 |
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9:30 | 中期計画の確認 3ヵ月先の供給の方向性を確認し、計画をブラッシュアップ。 |
11:00 | 販売部門とミーティング 今後の販売数量の見込みについて確認、情報共有の実施。 |
12:00 | 本社のある大手町周辺でランチ |
13:00 | 供給部門内のミーティング 供給部門内の組織横断チーム「オプティマイザーズルーム」で、クイックに情報を共有、日々の状況をアップデート。 |
15:00 | 海外拠点とのミーティング 今後の輸出入計画をシンガポールのトレーダーと打ち合わせ。 |
16:00 | 資料作成、TODOリストの確認 他部署への説明資料の作成や明日以降やるべきことを整理。 |
18:00 | 退社 同僚と会食するなどリフレッシュし、明日に向けて元気を蓄える。 |