INTERVIEW

社員インタビュー

未来の製油所の
あるべき姿を見据え
プラントのDXを推進する。

プラントエンジニア

R.K.

  • 工務部 設備管理グループ
  • 工学研究科 応用化学専攻修了
  • 新卒採用2010年入社
2010年4月~
2017年3月

川崎製油所 技術部 システム技術課(現:技術部門技術計画グループ)配属プラント制御のエンジニアとして、DCS(プラントの制御コンピュータ)の更新プロジェクトや制御アプリケーション開発・保守などを担当。

2018年4月~
2019年11月

工務部 システム計画グループ全製油所のDCS更新の中長期計画の立案や、プロジェクト管理等の最適化・標準化を検討。

2019年12月~
現在

工務部 設備管理グループ

入社動機とこれまでのキャリアを教えてください。

学生時代は生物化学工学の研究室に所属し、微生物由来の酵素触媒を使ったバイオディーゼル燃料生産に関する研究をしていました。もともとメーカーに興味があったのですが、「何を作るか」よりは「どのような環境で作るか」を重視してENEOSを志望。職種は「早く結果が出る」ものが自分の性格に合っていると思い、生産管理や企画系の職種を希望していました。
最初の配属は川崎製油所技術部システム技術課です。DCS更新やプラントの運転自動化、生産性向上を目的とした制御アプリケーションの開発に携わり、訓練シミュレータ導入などのプロジェクト担当を兼任しました。その後工務部システム計画グループへ異動して、全製油所のDCS更新計画の最適化業務などを担当。現在は設備管理グループで、プラント管理分野のDXを推進する、デジタルツイン導入プロジェクトの窓口・事務局を担当しています。

現在の仕事内容を教えてください。

設備管理グループは、製油所・製造所の安全・安定操業を実現するために、設備管理に関する適切な施策の立案およびその工程管理を行っています。また、製油所でのDX導入も推進しており、私は設備管理の高度化のためのデジタルツイン導入プロジェクトを担当しています。このプロジェクトには工務部だけでなく製油所や技術計画部、製造部、IT戦略部、中央技術研究所、ENEOSシステムズなどから40余名が参加し、製造サイドのDXについてさまざまな活動を展開しています。といっても、プロジェクトはまだ端緒についたばかり。現在は、各部署に散在している設備図面、検査履歴などの文書や、ヒストリアンデータと呼ばれる日々の操業データ等をプラットフォームに集約することを検討しています。これらの一元管理されたデータをデジタル技術で解析することで、設備の稼働状態を正確に把握し、設備の故障予知やメンテナンス計画の最適化などにつなげていきます。また、20年後、30年後の製油所がどうあるべきなのかを見据えながら、製油所のポテンシャルやアセットを活かした新規事業の芽を探索することも、本プロジェクトの大きな目的です。

仕事のおもしろさ、また難しさとは何でしょう。

文句なく楽しいのは製油所勤務時代には関わることがなかった、社内外のさまざまな方とお会いできることです。社内で他部署の方々と関わることができるのはもちろん、コンサルティングファームの方とDX導入について協議し、セミナーやカンファレンスで他業界やAIスタートアップ企業の方などと話すことは、私にとって大きな刺激になっています。一方、他部署や他企業と協働する中では、自身の学生時代や前部署では触れていないような知識・知見が必要となることが多く、難しいと感じることがあります。そのため、インターネットや本で知識を得る、セミナーや展示会に参加して知見を広げるなど、少しでも追いつけるように努力しています。また、プロジェクトチームは「新技術の導入により設備管理を高度化する」だけでなく、「新技術導入にスピーディーに取り組める環境を作る」ことが求められていますが、そのためには、旧来の仕事のやり方を理解した上で、それに捉われることなく改革を進めることが必要です。そこには難しさとおもしろさが同居しています。

将来の目標、ビジョンを教えてください。

製油所のデジタル化においては、単にAIやIoTを導入すればいいものではありません。製油所の設備そのものや、そこに関わる従業員の働き方、考えを理解し、「デジタル化」を課題解決の手段として活用していくという視点、信念が必要です。私がプロジェクトに抜擢されたのも、製油所の現場を知った上で、新しい視点で変革を推し進めることを期待されたからだと思っています。前途にはさまざまな困難が待ち受けているとは思いますが、これまでの知見・経験を活かしながらも柔軟な姿勢で、DXを力強く推し進めていきたいと思っています。さらにその先にはプラント管理分野におけるDXだけでなく、需給予測から調達、製造、販売までを貫く当社のエネルギーバリューチェーンのDXが待ち受けています。その分野をまたがる取り組みにも、ぜひ関わっていきたいと思っています。

一日のスケジュール

8:30 出社
メールチェック、一日のスケジュールの確認、デジタル関連のネットニュース閲覧など。
9:00 会議用資料の作成
プロジェクト定例会に向けて資料を作成&取りまとめ。
10:30 チームメンバーとのデイリーミーティング
スケジュール確認、業務調整に加え、ちょっとした雑談でチームのコミュニケーションを活性化。
11:00 他部署との横断チームの定例会
他部署でのデジタル推進の様子をしっかりキャッチ。
12:00 本社ビルの食堂でチームメンバーとランチ
眺めもよく、メニューの種類も多く、安いです!
13:00 プロジェクト定例会
直近のプロジェクト進行状況確認や課題解決に加え、中長期のプランについてもコアメンバーで話し合い。
14:00 ベンダーとのプロジェクト進捗確認会議
プロジェクトの進捗や課題などをソフトウェアベンダー、システムインテグレーター等と確認し、対応を検討。
16:00 新技術スタートアップ企業との面談
製油所で使えそうなソリューションについて、積極的に質問&情報収集。
17:00 メールチェック、本日の業務振り返り&明日の計画
18:00 退社
本社周辺(皇居外周)を1駅分歩いてから帰宅。夫との夕食後は趣味のギター演奏でリフレッシュ。