INTERVIEW
社員インタビュー

クロスボーダーの
投資・開発案件について
法務的側面から支援する

管理部門(法務)
R.N.
- 法務部 海外法務グループ
- 法学部卒業
- 新卒採用2015年入社
2017年3月
中国支店 総務グループ配属SS用地賃貸借・売買契約の作成支援等の管財業務、支店販売活動に関する法務相談対応を主に担当。
2017年4月~2018年3月
法務部 法務グループ重要な関係会社の取締役会・株主総会サポート、契約審査・法務相談対応のほか、競争法コンプライアンスを担当。民法改正対応方針基礎調査なども。
2018年4月~2020年3月
シンガポール事務所インド・フィリピン・マレーシア拠点のガバナンス・コンプライアンス支援業務を中心に、東ア地域内のITトラブル対応の効率化、地域内危機管理体制の整理、再構築などを担当。
2020年4月~現在
法務部 海外法務グループ海外における投資・開発プロジェクトの契約審査、法的リスク対応を主業務に、各種法務相談に対応。
入社動機は?
少しさかのぼって法学部へ進学したはじめの頃、法曹の道を進むのか、企業人になるのか悩み、国際的なビジネスの舞台に対する憧れもあったことから、企業人の道を選択しました。そして、在学中は企業人として有用な知識を身に着けたいという思いから、経済法・国際経済法・交渉学を専門とする研究室に所属しつつ、英語や中国語の外国語学習に注力していました。
エネルギー業界を志望したのは、純粋に自分が何に対してやりがいを感じるのかを考えたとき、多くの人の役に立てたときだと思い至り、現代の経済活動に欠かせないエネルギーを扱っている点に魅力を感じたからです。また、世界的に環境負荷低減を目的とする変革期にあるこの業界に身を置くことで刺激的な経験を得られるのではないかと考えたのもひとつの理由です。
そのうえで、ENEOSを選んだのは、当時であれば水素ステーションへの取り組みなど、業界のリーディングカンパニーとしてそのような変革に取り組んでいる企業だからです。また、その後、説明会や実際の面接の場で社員の方々とお話しさせていただくなかで、社員の方々の人柄の良さを感じ、ぜひこの会社でこれらの人々と働きたいと考えるようになりました。

現在の仕事内容は?
初期配属は中国支店の総務グループでした。3年目に法務部法務グループに異動し、主に法務畑でキャリアを重ねています。4年目には東南アジア・豪州・インド地域のガバナンス・コンプライアンスを統括するシンガポール事務所に駐在することになり、大学時代に思い描いていたグローバルな舞台で働く機会に恵まれました。
実際に現地で働いてみて感じましたが、地域内でも国ごとに言語・商習慣・文化などさまざまな事情が異なるため、日本本社のコンプライアンス制度をそのまま適用しても機能しません。それを理解したうえでリスクミニマムな体制とは何かを考え、整える作業は相当に困難なものです。また、海外拠点は比較的小規模であるため、多量の作業を強いるフルスペックの制度を単純に導入しても機能せず、その点でも調整が必要です。2年間の海外勤務で得たそれらの経験は、現在の法務部海外法務グループにおける業務でも活かされています。
現在、私は法務部に寄せられる契約審査・法務相談依頼のうち、クロスボーダー案件に携わっており、諸外国における投資・開発案件について法務的側面から支援をさせていただく立場にあります。また、当社グループには非常に多くの海外拠点があり、そのうち東南アジア・豪州・インド地域に所在する海外拠点の担当者として、海外における当社グループのコンプライアンス・ガバナンス活動に携わっています。

法務部の仕事のおもしろさ、大変さを教えてください。
法務部の仕事の魅力は、バックオフィス業務であるがゆえに、逆に幅広い事業に関わることができることです。また、比較的年次の若い社員が多く、私のような6年目の社員でも億単位の大規模プロジェクトのメンバーとして加えてもらうことができる点も大きな魅力です。自分の意見が大規模プロジェクトの一部を成していると思うと非常にやりがいを感じ、最終的にそれらの案件が新聞に掲載されたり、プレスリリースされたりしたときには感慨深いものがあります。
一方、幅広い事業分野に法務という専門性を活かし参加する反面で、契約審査依頼や法務相談などスポットでその案件に携わることが殆どであり、各事業への理解は事業部門の社員と比して劣ります。したがって、現場で直に長期間その案件に携わってきた事業部の社員との間で「常識」のずれが生じることがあり、このずれが生じないようにすることに工夫が必要だと感じています。前提事実やゴールの認識がずれたまま適切にアドバイスすることは不可能ですので、この点、時間はかかりますが、細かな点含めしっかりと事実確認することを心がけています。幸いにして当社社員には優しい方が多く、質問すれば丁寧に答えてくださるので、その点でいつも助けられています。

今後のキャリアビジョンを教えてください
年次があがるにつれ、単なる法律知識だけでなく、その他の知識と素養を身につける必要性を感じはじめました。他の社員や外部の専門家へ依頼し進める業務の割合が徐々に増える中で、マネジメントの難しさも痛感しています。まず依頼の仕方にも工夫が必要ですし、自分がやるのと、人に任せるのではスケジューリングも異なります。今後はマネジメントスキルやロジカルシンキングなどのソフトスキルを伸ばし、全体俯瞰しつつ主体的にプロジェクトを進めることができる人材へと成長し、当社利益に貢献できる人材になりたいと考えています。
また、業務において英語を使用するため、プライベートの時間には英語学習を行っています。今後は海外留学なども視野に入れつつ、キャリア形成を図っていきたいと考えており、クロスボーダーのM&A案件に精通した人材になるなど、専門性の深化も目標として掲げています。
一日のスケジュール
8:30 | 出社 朝一番のメールチェック。その後、自作の業務進捗管理表へ状況をまとめ、当日のTODOリストを作成。 |
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9:00 | 契約審査依頼・法務相談回答準備 主に契約審査依頼・法務相談への回答案の検討を行う。午前中は一人で集中して、頭を使う業務に時間を費やすことが多い。 |
11:00 | 社内連絡 法務的側面から支援を行うためには、何よりも事業に対する理解が肝要であり、実業をよく知る依頼元部署の担当者とのやり取りが最重要。 |
12:00 | 昼食 最近は自宅からのテレワークが多いため、自宅周辺のレストラン巡りを楽しんでいる。マイブームはインドカレー。 |
13:00 | 会議等 法務相談など事業部門との会議に参加。当社のリスクとなり得るポイントを的確に理解できるよう情報収集に努める。 |
15:00 | 文書整理 各案件への回答案を文書にまとめ、事業部門からの契約審査依頼・法務相談へ回答。 |
17:00 | 整理 一日の終わりに再度当日のTODOリストを確認し、一日の業務進捗状況を振り返る。やり残しがあればここで処理。 |
18:30 | 退社 上司、同僚へ報告のうえ、業務終了。 |