INTERVIEW
社員インタビュー

エネルギーの安定供給のため、
プラントの徹底した安全・維持管理で
製油所の安定操業を担うやりがい。

オペレーター(運転員)
T.O.
- 堺製油所 製油1グループ 動力係
- 高等専門学校 生産技術科卒
- 2020年入社
現在
堺製油所 製油1グループ 動力係配属プラントの動力源であるスチームや冷却水、空気等をつくり出す、ボイラーや水処理設備など、ユーティリティー設備の点検・運転管理を担当。
入社動機を教えてください。
高専では機械加工を専攻しました。そのため、機械メーカーへ就職する同期が多かったのですが、ENEOSに勤務する親類から話を聞く中で、製油所の仕事に興味を持ちました。大規模なプラントを維持管理し、安定操業を継続することが日本のエネルギーを支えていることに、やりがいを感じられると思ったのです。「従業員を大切にする会社」という話も聞き志望動機が高まりました。また福利厚生等の手当が手厚く、大企業なので安定して長く務めることができるのも魅力の一つでした。交代勤務のスケジュールと聞いていため、一勤務の時間が長く夜勤もあることを知りましたが、それが24時間/365日稼働し続けるプラントの安定操業のために必要であること、非常に重要な役割を担うことにも魅力を感じて入社を決めました。

現在の仕事内容を教えてください。
現在、堺製油所に勤務しています。製油所で原油を処理して石油製品を生産するまでの石油精製プロセスには、主なものとして、蒸留、脱硫、分解、改質といった工程がありますが、私が所属する製油1グループは、最初の石油精製プロセスである「蒸留」を担っています。原油を加熱して常圧蒸留塔の中に吹き込み、沸点の違いを利用して、原油をLPガスやナフサ、灯油、重油等の留分に取り出す工程です。この蒸留工程ではさまざまな装置が稼働しますが、その運転には、スチームや電力、冷却水、空気等の動力源が必要です。これらを供給する設備をユーティリティー設備といい、ボイラーや水処理設備、エアーコンプレッサーなどがあり、私はそれら設備の点検・運転管理を担当しています。
また、装置が故障した際には、速やかな復旧のための工事の事前準備、運転のトラブル時の対応に併せて、必要に応じて安全に装置を緊急停止すること、さらに石油精製の工程で発生する硫黄化合物を安全に処理し、環境への負荷を低減する役割も担っています。

印象に残っている仕事、やりがいを教えてください。
以前、現場で点検をしていた際に、配管周辺で臭気を感じたことがあります。気のせいかとも思いましたが、万が一のことを考えてガス検知器を使いながら、臭気の原因を探しました。その結果、配管に目視できないほど微小な穴が開いており、そこから原油が漏れ出していたのが原因と判明。早期に発見できたおかげでプラント操業に大きな影響を与えることなく、被害を最小限に抑えることができました。火災が起こる可能性もありましたから、発見できて良かったと率直に嬉しく感じました。その後、製油所の幹部の方々から表彰していただき、二重の嬉しさを感じました。
プラントの安定運転と安全を守ることで、プラントを「止めない」こと、「事故を未然に防ぐ」ことが私たちのミッションであり、そのためには日々の点検をしっかり行うことの重要性を再認識しました。その取り組みが、エネルギーの安定供給に寄与していることにやりがいを実感します。

入社前と入社後で「ENEOS」のイメージは変わりましたか。
入社前はガソリンスタンドの印象しかなく、堅いイメージを持っていました。しかし、実際にENEOSの製油所で働いてみると、ガソリンや石油製品を単に製造して販売するだけではなく、安全や品質、環境に配慮した多彩な取り組みが実践されており、多くの方がそれぞれの立場で石油精製に関わっていることを知りました。製油所のイメージが変わり、その存在の大きさ・意義を実感しました。また、製油所では堅確な管理が求められますが、一緒に働くメンバーに「堅さ」はありません。相手のことを考えてくれる優しく人当たりの良い方が多く、伸び伸びと働くことができています。
地域との交流も驚いたことの一つ。さまざまな所内イベント開催や行事参加など積極的に交流していることを知り、地域の方に寄り添っている印象を受けました。地域の方々との良好な関係性構築の重要性は、現在では私も自覚しています。また勤務形態は2交代制と聞いていたため、一勤務の時間が長く夜勤もあることで、肉体的・精神的に辛いと思っていましたが、身体が慣れると辛さはなくなりました。

将来の目標、ビジョンを教えてください。
働く場としてENEOSを選んで良かったと思うことの一つは、素晴らしい上司、先輩と出会えたことです。思いやり、助け合い、支え合うことが当たり前に行われており、何度も周囲の人たちに助けていただきました。尊敬できる先輩、目指すべき上司など、本当に人に恵まれたと感じています。装置の不具合やトラブルなど、さまざまな事象が起こった際に、先輩方は柔軟な発想や、過去の経験を活かして速やかに解決していきます。私の目標は、先輩方のような技術者に成長することです。そのために、まずは装置の概要や仕組みについてより深く理解することが必要ですし、過去に起きた事象については先輩方から教示を受け、理解を深めています。同じ事象が起きた際に的確に対応することで、プラントの安定操業に繋がると思っています。
また、技術者として成長すると同時に「人」としても成長していきたいと考えています。私がありたい姿は、相手のこと、人のことを第一に考えられること。自分のことだけでなく、相手の立場に立ち、メンバーのため人のために、考えて行動する人間でありたいと思っています。
一日のスケジュール
7:30 | 出社 本館で着替えて、事務所に移動。一日の作業確認。 |
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8:00 | 引継ぎミーティング 前日夜勤の班からの引継ぎを受け、トラブルや作業の共有を行う。 |
8:15 | 始業ミーティング 一日の仕事の流れをメンバーと確認。 |
8:30 | 工事立ち会い 事故未然防止のための配管工事に立ち会う。 |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | 昼ミーティング 午前中の現場点検の報告、課題の共有。 |
13:30 | 現場点検 ポンプの動作確認。 |
15:00 | 待機時間 作業等がなければ机上学習や現場学習などスキルアップの勉強を行う。 |
17:00 | 現場点検 ボイラー、純水製造装置等の点検。 |
19:30 | 終業ミーティング この日一日行った作業や問題点の共有。 |
20:00 | 引継ぎミーティング 夜勤の班への引継ぎを行う。 |
20:30 | 退社 |
※勤務は昼勤のA勤務、夜勤のB勤務の交代制。A勤務→B勤務→2日連続休日→A勤務という流れ