INTERVIEW
社員インタビュー

安定したエネルギー供給を通して、
社会を支える
企業の活動をも支えていく。

燃料油事業部門(産業燃料)
T.S.
- 産業エネルギー部 産業エネルギー1グループ
- 経済学部卒業
- 新卒採用2013年入社
2016年3月
販売総括部 計画グループ配属全社の白油(ガ灯軽A)数量、売価の管理。3年目にガソリン油種担当を任され、全国の販売動向分析や内需想定等を実施した。
2016年4月~2017年3月
米国子会社(当時のNOEUSA)約1年間の海外研修プログラムでアラバマ、シカゴ、ヒューストンへ。現場業務から顧客面談同行までさまざまな研修を受けた。
2017年4月~2019年3月
産業エネルギー部 海外販売総括グループ海外子会社の管理や海外新規ビジネスの検討を行った。新たな規制(IMO規制、CO₂排出量の規制等)を睨んだ新規販売の検討を実施。
2019年4月~現在
産業エネルギー部 産業エネルギー1グループ石化会社を中心とした大手需要家向けの燃料油、石化原料(ナフサ)、石炭、石油コークス等の販売に従事。
エネルギー業界をめざした理由をお聞かせください。
学生時代はアメリカンフットボールに打ち込んでいました。ポジションはオフェンスライン。相手ディフェンスをブロックし、攻撃の道を拓くことが役割です。チームを支える献身的なプレーにやりがいを感じていた私は、なるべく大きなスケールで世の中を支える仕事をしたいと考えて、エネルギー、素材、鉄鋼業界を中心に就職活動を行いました。
ENEOSを志望したのは、説明会で「人々の暮らしだけでなく、世の中を支えている企業の活動をもエネルギーを通じて支えている」と聞き、事業や企業のめざす方向が、自分自身の思いとマッチしていると感じたからです。また、就職活動中、面接解禁直後にインフルエンザに罹患したのですが、その際の対応にも感銘をうけました。いくつかの企業では、指定日に面接が受けられず不合格扱いとされたのですが、ENEOSは面接日を指定してもよいと言ってくれました。こうした懐の深い、余裕のある企業で働きたいと、さらに志望の気持ちが高まりました。

現在の仕事内容を教えて下さい。
産業エネルギー部は産業用石油製品、石炭、ガスなどの各種エネルギーを、大手需要家に供給しています。産業エネルギー1グループは「紙パ、鉄鋼チーム」と「石化チーム」の2チーム体制を敷いており、私は石化チームで主に大手化学メーカーを担当しています。大手化学メーカーは当社の製油所があるコンビナート内に位置し、パイプラインで結ばれているケースも多く、私は鹿島、千葉、川崎、堺、水島、大分の各製油所から石油製品を供給するお客さまを主に担当しています。
主な業務内容は契約交渉(含、価格交渉)と供給等の調整・交渉業務です。契約交渉はお客さま企業の購買部などと行いますが、燃料や化学品の材料となる石油製品は安定供給が原則となるため、長期契約を結ぶことがほとんどです。そのため、日々の活動としては調整・交渉業務がその大半を占めます。コンビナート内では、連産品である石油製品をパイプラインで供給することから、双方のトラブルが相互に影響を与え合うという特色を持っています。たとえば石油を精製すればナフサ、ガソリン、灯油、軽油などが同時に生産されます。供給先でトラブルが発生し、ナフサ供給を停止しなくてはならない場合、ガソリンや灯油の生産も同時に停止するためです。これらの複雑な事象を調整し、製油所と連携して安定供給を維持することが、私に課された大きな役割となります。

調整・交渉業務とはどのようなものでしょうか?
昨年、当社製油所で定期修理のため、出荷を数日間停止しました。これは計画通りの対応であり、需要家へも事前に連絡を済ませていました。しかしながら停止期間中の供給体制について双方の認識に齟齬があり、急遽同期間中に製品を供給しなくてはならない事態となりました。もちろん、定期修理を中止するわけにはいきません。私は解決方法を探るため、お客さまや製油所等、関係各所と連絡を取り合い、事態収拾のためのさまざまな方法を模索しました。別の製油所から輸送するなど代替案を検討しましたが、最終的には製油所と協議した結果、停電期間直前までラインを加温し、余熱を利用して送液するオペレーションを実行したことで、通常取引・契約の枠組みの中で、お客さまのご要望にお応えすることができました。

法人販売のおもしろさ、難しさを教えてください。
まず、需要家が大企業であるため、取引額が大きいこと。年間何千億円という金額をやりとりしていることに大きな責任を感じると同時に、やりがいを感じています。またパイプライン需要家はお客さまであり、またコンビナートを共同運営している共同体でもあります。企業対企業として利害が対立することもあるため、さまざまな側面を持つ難しい交渉や調整業務がしばしば発生します。ただ、難しい分、交渉・調整が成功した際の達成感は大きなものがあります。一方で、私たちが取り扱う商材は、LPG、ナフサ、ガソリン、灯油、軽油といった石油製品から石炭やLNGまでとても幅広く、担当である私はお客さまからはそれぞれのプロと見なされています。情報収集には日々努めていますが、すべての商材について精通しているわけではないので、より専門的な知識が求められるケースでは、社内の知見を活かすべく、専門部署を巻き込んで対応することも意識しています。
一日のスケジュール
8:30 | 出社 メールチェック・TODOリストの確認。 |
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9:00 | 当日訪問準備 アポ取り・訪問準備。 |
10:30 | 営業訪問 需要家を訪問(市況説明、価格交渉、トラブル対応等)。 |
12:00 | 昼食 営業先の近くでランチ。 |
15:30 | 事務処理 需要家訪問の報告。需要家依頼への対応。 |
16:30 | 明日以降の準備 明日以降の予定確認、TODOリスト作成。 |
18:00 | 退社 運動不足解消にランニングへ。 |