INTERVIEW
社員インタビュー

設備予算のとりまとめと
執行を通して製油所の安全と
効率化を推進する。

プロセスエンジニア
Y.I.
- 工務部 設備管理グループ
- 工学研究科 応用化学専攻修了
- 新卒採用2009年入社
2012年3月
根岸製油所 計画グループ配属製油装置の運転に関する技術的支援や効率化検討、改造検討に従事。所内効率化も担当。
2012年4月~2013年3月
室蘭製油所 計画グループ室蘭製油所へ異動。製油装置の運転に関する技術的支援、効率化検討、改造検討などを担当。
2013年4月~2019年3月
川崎製造所 計画グループ製造装置の運転に関する技術的支援、効率化検討、改造検討を担当したほか、PIB(ポリイソブチレン)装置運転最適化プロジェクトにも参加。
2019年4月~現在
川崎製油所 技術計画グループ技術計画グループで主に新造・設備に関する予算とりまとめ業務に従事。
入社動機とこれまでのキャリアを教えてください。
学生時代は化学工学を専攻し、ダイナミックなモノづくりの工程を学びました。授業では精油精製を含むプロセスについても詳しく調べ、大学院では排水処理関連の研究に没頭しました。そのため、就職活動初期から『ものづくり=プロセス』に関する業務に携わりたいと考えており、石油業界は志望業界のひとつでした。
就職活動では多くの工場見学に参加しましたが、ENEOSの製油所見学は“圧倒的”の一言。他工場を凌駕する規模と生産される製品の重要性から『ここなら影響力のある仕事ができる』と思い、ENEOSへの入社を決めました。なかでも印象的だったのは「他社は離島のガソリンスタンドを閉鎖するが、ENEOSはそれを存続させる為に最善を尽くす」という社員さんの言葉。国内への供給責任を担う強い使命感がある会社という印象を受けました。
入社後最初の配属先は根岸製油所でした。私は計画グループに所属し、製油装置の運転に関する技術的支援やプロセスの効率化検討などを担当しました。その後いくつかの製油所勤務を経験しましたが、プロセス管理の業務は基本的な内容は同じです。例えば計算通りの効果を上げていない装置を調査し、その原因を突き止めて改善するといったものから、新設備導入に関わるプロジェクトまで、製油所全体の生産性向上・価値の最大化を実現するためのさまざまな業務に携わります。

現在の仕事内容を教えてください。
技術計画グループは川崎製油所の企画業務や、装置の新設・改造に使用する設備予算のとりまとめ業務および技術検討等を実施しているグループです。その中で私は主に1億円未満の設備予算のとりまとめをしています。石油需要が減退していくなかで、製油所では装置の集約やプロセスの見直しが求められています。また、安全性の向上や設備トラブルによる損失の回避も永遠のテーマです。安全対策は確実に行うものの、メリット案件との配分をどの程度にすべきなのか。各部門から寄せられた設備案件の効果を評価しつつ、案件全体のバランスを考慮したうえで、設備予算をとりまとめていきます。
予算募集は各年度初めに行われます。まず各部門に希望する設備予算の積算と効果の定量化を依頼。締め切りまでに挙げられたすべての案件をチェックしたうえで、目的別に分類し、採用する予算案を固めます。上司の了承が得られれば、起案グループにより詳しい効果測定や積算を依頼。年度内に予算配賦、実行できるようスケジュールを立案します。その進捗管理もまた私の仕事です。

仕事のおもしろさ、また難しさとは何でしょう?
設備予算の使用方針のとりまとめは、製油所を今後どのようにしていきたいかを検討することとほぼ同義です。安全安定操業のための投資はもちろんですが、超大型の投資が難しい石油業界で、今ある設備の改造でいかに競争力をつけていくかが重要なポイントであり、その根幹に関われることに大きなやりがいを感じています。
一方で、進捗管理には大きなマンパワーが求められます。設備予算は大きな製油所の各部門と関わるため、日々、さまざまな所員とのやりとりが発生します。予算執行までには詳細な効果の定量化や積算、各種手続きなどが発生しますが、起案グループも通常業務で多忙なため、可能な限りサポートする必要があります。そのため、極力、生産性の低い業務は自動化するなど、検討を要する業務への時間を捻出するようにしています。
川崎製油所はテレワークが進んでおり、業務の効率化という点でとても助かっています。私は二児の母親でもありますが、通勤時間がなくなった分、忙しい毎日に時間的な余裕が生まれました。

将来の目標、ビジョンを教えてください。
予算の策定、執行という現在の業務は、入社前に考えていた『ものづくり=プロセス』の仕事とは少し異なります。しかし、予算を通して製油所全体のプロセスを効率化していくことに、今ではやりがいを感じています。
燃料油の需要減により、いま製油所は過渡期にあります。川崎製油所であれば、石油からケミカル製品へ製品構成の軸足を移し、より提供価値の向上を図ろうとしています。今後は2040年を視野に入れて、1事業所に限らず、社内全体の製油所の低炭素化やケミカル化などを進めていかなければなりません。私もまたこれからの製油所のあるべき姿を追求するような仕事をしたいと考えています。エネルギーコストを低減することはもちろんのこと、いかに水素や再生可能エネルギーを活用してCO₂排出を削減していくか。どうDXを導入していくか。製油所にはまだまだチャレンジできるテーマがたくさんあります。
一日のスケジュール
7:30 | 出社 メールチェック・TODOリストの確認、問い合わせメールへの回答。 |
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9:00 | 月次資料作成の下準備・作成 各設備予算案件の進捗詳細確認および資料作成。 |
12:00 | 製油所の食堂にて昼食 |
13:00 | 予算システム移行に伴う関係者打合せ システム移行のエラーの修正方法などを確認。 |
14:00 | 予算システム移行の修正作業 旧システムからの移行データの不備個所を手動で修正。 |
15:00 | 各設備予算案件担当者への取り進め方法の連絡・問い合わせ回答 |
16:30 | 製造部への問い合わせ |
17:00 | 退社 保育園へ子どものお迎え。 |