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ガソリン車の将来的なCO2削減技術「スーパーリーンバーンに適した燃料組成に関する研究」を自動車技術会春季大会で発表

自動車技術会主催 2022年自動車技術会春季大会(2022年5月25~27日)において、「炭化水素系燃料によるスーパーリーンバーンエンジンのリーン限界に関する研究(第3報)」と題し、革新燃焼技術であるスーパーリーンバーンに適した燃料組成に関する研究成果についてパシフィコ横浜にて発表を行いました(現地とオンラインのハイブリッド開催)。
本学会は、自動車関連技術では国内最大級の学会であり、今回の発表により当社の技術力をアピールすることができました。現地、オンラインともに多くの聴講者が訪れ、質疑も活発に行われました。

ガソリンエンジンにおいては、燃料がちょうど燃え切るのに必要な空気と燃料の比(理論空燃比)に対して空気量を2倍以上導入して燃やす技術であるスーパーリーンバーンが精力的に研究されており、より空気量が多い条件で燃焼させることで熱効率が向上し、CO2削減が可能となることが知られています(※)。今回の発表においては、試薬を用いて燃料組成の影響を体系的に調査し、より空気が多い条件で安定して燃焼を行うために必要な燃料の特性を示しました。

図1:今回の試験燃料(化学構造や炭素数の異なる燃料を混合して作製)
図2:当社所有エンジンによる燃料比較試験結果