NEWS & TOPICS

公益信託を通じた水素分野の基盤研究奨励の取り組み

ENEOSでは「公益信託ENEOS水素基金」を2006年に設立し、長年にわたり水素エネルギーの供給に関する基礎研究への助成を行ってきました。基礎研究に対して安定的、継続的に大きな額を助成することで、水素エネルギーによるサステナブルな社会の早期実現に向けて貢献しています。特に現在、世界的に注目の集まるSDGsや、当社グループの長期ビジョンの一つである「低炭素・循環型社会」に貢献する活動としても位置付けております。この活動を通じて国内の様々な水素・CO2の研究者を支援し、また研究者との密接な関係を形成していきます。
2022年度は以下の6名の研究者に計5,000万円の助成を行っています。2023年度分は4月より募集を開始します。募集要項等は三井住友信託銀行(株)のHPに掲載されておりますので、応募を希望される方はこちらをご覧ください。

2022年度 研究テーマおよび助成対象者

研究部門 研究テーマおよび助成対象者(敬称略)
水素製造技術 シート状ゼオライト電解質膜からなる電解セルを用いた純水の水電解による水素発生
田代 啓悟(成蹊大学 理工学部 理工学科 応用化学専攻 助教)
マテリアルズインフォマティクスによる貴金属フリー半導体MOF水分解水素発生光触媒の開発
田中 大輔(関西学院大学 理学部 教授)
無機ナノシート積層体を固体電解質とした革新的水電解システムの構築
畠山 一翔(熊本大学産業ナノマテリアル研究所 助教)
水素貯蔵・輸送に関する技術 ゲームエンジンを活用した水素エネルギーキャリア貯蔵タンク群の複合Natechリスク分析とレジリエンス強化
中山 穣(横浜国立大学 先端科学高等研究院 特任教員(助教))
アンモニア-水素化物系における最適反応系の創出及び反応メカニズムの解明
宮岡 裕樹 (広島大学 自然科学研究支援開発センター 准教授)
CO2固定化・削減技術 二酸化炭素の多電子光還元メカニズムを解明する多段階過渡分光法の開発
宮田 潔志(九州大学大学院 理学研究院 化学専攻 助教)
2022年度助成対象者(中列の6名)ならびにENEOS水素基金関係者
(左上の枠内はオンライン出席者)