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石油学会 製品部会功労賞を受賞

当社研究員が石油学会製品部会功労賞を受賞、12月6日、産業貿易センター浜松町館(東京都港区)で開催された2023石油製品討論会で授賞式に臨みました。
同賞は、石油学会※1の活動に多大な貢献のあったものに贈られる賞であり、当社研究員は、「ディーゼル車の燃料供給システム調査専門委員会委員」として10年間活動した後「燃料油分科会委員」として15年間にわたり尽力したことが、製品部会の発展と充実に貢献したと認められて、功労賞を受賞しました。

~ディーゼル車の低温運転性に及ぼす燃料供給システムの影響~

ディーゼル車は排出ガス低減のため燃料の高圧噴射化が進み、併せて燃料供給システムの異物除去を目的としたフィルタの仕様変更なども行われています。ディーゼル車の低温運転性とは、低温時のエンジン始動性能や走行性能のことで、フィルタの仕様によって大きく影響されます。ディーゼル車の低温運転性を把握しておくことは、低温時の軽油の品質を確保する上で極めて重要です。専門委員会は(株)石油産業技術研究所および石油連盟※2の委託を受け、燃料供給システムと低温運転性の関係を調査し、その要因と具体的な悪化対策を明らかにする研究成果を学会で多数発表してきました。その研究成果は自動車技術会※3から「現状で考えうる広範囲なシステム・条件を含み、信頼性が高く、今後のディーゼル車の設計に一つの指針となる極めて有効性が高いものである」との高い評価をいただき、2007年に第57回自動車技術会論文賞を受賞しています。
2023年度より、これまでの知見をより広く、一般的に発信することを目的に、石油連盟ホームページに「ディーゼル車の燃料供給システムに関する燃料視点からの知見」※4として公開されています。

石油学会 製品部会功労賞の授賞式(右が受賞者)
石油学会 製品部会功労賞の授賞式(右が受賞者)
  1. ※1石油学会ホームページ:公益社団法人石油学会
  2. ※21998~2019年まで(株)石油産業技術研究所から委託、2020年より石油連盟から委託
    石油連盟ホームページ:石油連盟
  3. ※3自動車技術会ホームページ:
    公益社団法人自動車技術会
  4. ※4石油連盟ホームページ:
    ディーゼル車の燃料供給システムに関する燃料視点からの知見