ニュースリリース

2018年度

2019年1月 7日

2019年 社長(大田 勝幸)年頭挨拶について

各位

 

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

 本日、JXTGエネルギー本社(東京都千代田区)にて行われました、当社社長 大田 勝幸のグループ社員に向けた 「年頭挨拶(要旨)」を下記の通りお知らせいたします。

 

 

1.当社を取り巻く環境

 米中貿易摩擦や混迷を深める中東情勢など、世界情勢は引き続き不安定な状況にある。エネルギー分野においては、パリ協定を背景として、低炭素化の技術競争が本格化する中、化石燃料は将来に亘り、一定の比率を占めることが予想されている。一方、国内では、人口減少・少子高齢化といった構造的要因に加え、低燃費車の普及・自動車の電動化によって、燃料油需要が2040年にはほぼ半減すると言われている。不透明で、厳しい状況が続いていくことは間違いなく、その情勢を的確に分析し、柔軟に対応し続ける必要がある。

 

2.第1次中期経営計画(2017~2019年度)

 第1次中期経営計画(中計)の柱は、第1に「統合シナジーの最大化・早期実現とコア事業の徹底効率化による国際競争力強化」、第2に「次世代の柱となる事業の育成」、第3に「事業インフラ整備による経営基盤の強化と効率的な管理部門体制の構築」である。

 そして、当社は、石油精製販売・化学品事業における統合シナジーの最大化と競争力強化に加え、電気事業、機能材・潤滑油などの技術立脚型事業、海外事業の育成を強力に推進することを目標にしている。

 今年は、4月から室蘭や川崎が新たな形態の事業所としてスタートするほか、販売面では、ガス小売りの開始、ENEOSブランドへの統一に伴う諸施策の展開、また事業インフラ整備の柱のひとつとして、本格稼働が1年後に迫った統合基幹業務システム(ERP)の導入作業など、大きな取り組みが目白押しとなっている。

 第1次中計の最終年度である2019年度は、統合諸施策の仕上げの年として、我々が掲げた目標を何としても達成する必要があり、一人ひとりが果たすべき自らの役割を再確認し、目標必達に向けて全力で取り組んでほしい。

 

3.東京2020オリンピック・パラリンピックへの取り組み

 今年は、当社にとって、1年半後に開会式を迎える東京2020オリンピックとそれに続く東京2020パラリンピックに向けての取り組みをさらに加速させる1年でもある。当社は、東京2020ゴールドパートナー(石油・ガス・電気供給)として、エネルギー供給を通じて大会を成功に導くために、「ENEOS」ブランドのもと、総力を結集して取り組んでいく。自国開催のオリンピックとパラリンピックは、一生のうちに何度も経験できるものではない。社員一人ひとりが東京2020大会を創り、成功に導く重要な役割を担っている。関連行事や競技観戦イベントなどに積極的に参加し、楽しみながら大会機運を大いに盛り上げてほしい。

 

4.長期ビジョン・第2次中期経営計画(2020~2022年度)

 2020年からスタートする第2次中計を策定することも、重要な取り組みの一つであり、その前提となる2040年を見据えた我々の目指すべき将来像・方向性を全社員で共有するために、「長期ビジョン」を策定している。

 今後も当社が企業として存続、発展するためには、世の中の変化、人々の価値観の変化を的確に捉え、先取りし、革新的な商品やサービスを創出・提供することで、社会の発展と活力ある未来づくりに貢献し続けることが必要である。これまで以上に石油のエネルギー・素材としての有効利用を追求するとともに、デジタル技術やデータの活用などにより一層効率の良い石油・石油化学サプライチェーンを確立し、当社の知見を活かした海外展開も一層積極的に推進していく。

 さらに、持続可能な社会の実現に貢献すべく、再生可能エネルギーを含めた電気事業、水素サプライチェーンの構築、技術立脚型・環境配慮型・高機能素材の開発・展開も推進していく。また、当社の強みである、全国のSSや特約店の皆様、各拠点などのネットワークを活用した新たなサービスの創出にも取り組んでいく。

 重要なことは、一人ひとりの力や発想と情熱がその推進力であるということ。充実感を持ってイキイキと働き、高い生産性を発揮できるよう、「働き方改革」と「人材育成」に引き続き取り組んでいく。社会のニーズの多様化が加速していく中、様々な背景や考え方を持った社員が、互いに認め合い、それぞれの観点から発想し、議論を深めることのできる会社を作り上げたいと考えている。

 

5.変革に向けての行動

  最後に、日々の仕事に取り組むにあたって意識してほしいことを3点申し上げる。

 

 (1)全ての企業活動の前提となる「安全とコンプライアンス」

 一人ひとりの命・健康を大切にし、社員全員の安全が確保されるとともに、社会で求められるルールを遵守することが企業の信頼の源であり、存在を認められる大前提でもある。これらが確実に充たされているかを常に念頭に置き、繰り返し確認してほしい。

 

 (2)「変革意識と行動」

 過去のやり方に囚われずに、あるべき姿を目指して会社を変え続けていくこと、そのために我々自身が変わり続けることが必要である。日々の仕事にも、疑問の目を向け、変える勇気を持ち行動してほしい。誰かが大きな変革のデザインを描くのを待つのではなく、自分の手の届く範囲のところを、まず変えていこう。絶え間なく繰り返すことが、一人ひとりの力を向上させ、そして対話を繰り返して多くの人々と共有化していくことで、JXTGエネルギーグループを強い企業グループにしていくことができると信じている。

 

 (3)「スピードと外に目を向ける」

 私たちを取り巻く環境が日々急激に変化する中では、常に先手を取るために、スピード感を持って行動することが要求され、変革を余儀なくされる前に変革する必要がある。そして、その方向性を確かなものとするために、常に外に目を向け、そのアンテナを研ぎ澄ましておく必要がある。私たちの仕事の結果を評価するのは、市場とお客様であり、社会からの信頼の総和が我々の会社を支える。チームENEOSのもとで、一人ひとりが変革意識を持って対話を重ね、スピード感をもって行動すれば、輝かしい会社、輝かしい未来を築き上げることができると確信している。

以 上