当社（社長：齊藤　猛）が提案した「廃潤滑油を活用した潤滑油ベースオイルへの再生プロセス構築」が、環境省の公募事業「脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業」に採択されましたので、お知らせいたします。

　現在、国内の廃潤滑油の多くは、ＣＯ２排出を伴うサーマルリサイクル^※１がなされていますが、廃潤滑油を潤滑油製品の主要基材であるベースオイルとしてマテリアルリサイクル^※２することができれば、潤滑油のライフサイクル全体で排出するＣＯ２を削減することができます。さらに、廃潤滑油のマテリアルリサイクルはベースオイルの安定供給にも寄与します。

　本実証事業では、国内における廃潤滑油の再生プロセス構築に向けて、今年度から２年間かけて以下２点の技術検証に取り組み、早期の事業化を目指します。

①廃潤滑油回収システムの方針策定（回収チャネルごとの廃油性状確認を含む）

②再生ベースオイル精製技術の確立

　当社は、２０４０年グループ長期ビジョンに掲げる「低炭素・循環型社会への貢献」の実現に向け、環境対応型事業の一つであるマテリアルリサイクルを推進してまいります。

以 上

※１　廃棄物を燃焼させて熱エネルギーとして利用すること

※２　廃棄物を回収し製品の原材料として再生利用すること