東京大学プラクティススクール最終報告会を開催
9月26日、当社中央技術研究所にて2024年度東京大学プラクティススクール最終報告会を開催しました。プラクティススクールは、東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻の教員および学生を企業が受け入れ、企業が抱える課題に対して取り組むプログラムで、2008年に開始して今年で17年目となります。
今年度は修士学生を5人、若手教員2人を受け入れ8月8日より6週間にわたって活動しました。さまざまなバックグラウンドを持つ学生と毎日活発に意見を交わし、東京大学の先生の知恵も拝借することでより深い議論と研究が行われ、スクール合間には、若手所員との交流会や実験室見学、製油所見学も実施されました。
学生たちは、2テーマに分かれてMatlantis™ ※1 を用いた計算化学のシミュレーションを積極的に活用し、高性能な金属酸化物や有機分子の探索に取り組みました。
水電解電極触媒の探索テーマでは、過去3年のプラクティススクールで確立された触媒活性の評価手法に加え、合成しやすさ、耐酸性の評価手法を導入しました。触媒活性・合成しやすさ・耐酸性の3つの指標を考慮した網羅的なスクリーニングにより、優れた触媒候補を複数見出し、23年度までの研究をさらに進展させました。
有機金属錯体触媒の探索テーマでは、初年度の検討ながら、短期間で目的触媒の反応収率と取扱い性の評価手法をゼロから構築しました。さらに当社の開発者との積極的なコミュニケーションと連携により、実証実験を通じて本手法の妥当性が証明されました。
どちらのテーマも学生たちの革新的なアプローチと積極的な連携によって、発展的な新規手法の構築と新規材料候補の提案という素晴らしい成果を達成しました。これらの成果は、今後の研究開発での活用が期待されます。
- ※1大幅な計算時間短縮が可能となる汎用原子レベルシミュレーター



東京大学プラクティススクール紹介ページ: https://www.chemsys.t.u-tokyo.ac.jp/career/practice_school/