2026年度東京大学プラクティススクール最終報告会を開催


9月18日、当社ENEOSビルにて2026年度東京大学プラクティススクール最終報告会を開催しました。プラクティススクールとは、企業が東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻の教員および学生を受け入れ、研究課題の解決に取り組むプログラムであり、今年で19年目となります。
今年度は、2名の修士学生、1名の指導教員を受け入れ、8月4日より6週間にわたって実施しました。学生らは、数理最適化や生物学の知識を用いて課題に取り組み、当社社員との活発な議論や指導教員からのアドバイスを通じて、検討・考察を重ねました。期間中は、若手社員を中心に部署を超えた交流を行ったほか、バイオ・触媒関連の研究施設や製油所を見学し、当社における研究開発活動への理解を深めました。

今回、学生らは「代謝シミュレーションを活用したENEOS酵母のエタノール収率向上」という重要なテーマに取り組み、数理最適化を用いた代謝ネットワーク設計を行いました。シミュレーション結果を単なる改良案として提示するだけでなく、その背景にある生物学的メカニズムについても深く考察したことで、今後のENEOS酵母の改良方針や実験計画の立案に活用できる成果につながりました。

学生の専門分野とは必ずしも近いとはいえない「バイオ×数理最適化」というテーマを扱いましたが、学生の皆さんは主体的に取り組み、当初の想定を上回るスピードで多くの成果を創出することができました。当社は今後も、本取り組みで得られた成果を活かしながら、代謝シミュレーションをはじめとするデジタル技術の活用を通じて、研究開発のさらなる高度化に取り組んでまいります。

中央右、左から勢司さん、篠原さん。担当教員の先生方、プロセス・触媒グループの参加メンバーとの最終報告会後集合写真
中央右、左から勢司さん、篠原さん。担当教員の先生方、プロセス・触媒グループの参加メンバーとの最終報告会後集合写真