2015年に「パリ協定」が採択されたことを受け、世界的に脱炭素化への取り組みが加速しています。
企業に対しては、環境への貢献に関する情報開示を促す「CDP」や「SBT」「RE100」といった国際イニシアティブの影響力が拡大しており、これらは企業が脱炭素化を目指す動きを後押ししています。
日本国内においても、「温対法」に加えて「省エネ法」を通じて、非化石エネルギーへの転換が求められており、法規制の強化が進んでいます。
これにより、脱炭素への取り組みは企業評価の新たな軸となりつつあります。
ENEOS Powerは、再生可能エネルギー由来の電気(実質的な供給を含む)の提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献し、お客さまの企業価値向上をサポートします。
当社は、ENEOSグループが保有する再生可能エネルギー電源や、外部の再生可能エネルギー発電事業者および、非化石価値取引市場など様々な調達先から電気と環境価値を調達しております。
その中で、お客さまの導入目標やご予算等のニーズに合わせて、以下のメニューを一般電力と組み合わせたご提案が可能です。
特徴 | 再エネ電力メニュー | CO2フリー電力メニュー |
---|---|---|
CDP・SBTへの対応 | 〇 | 〇 |
RE100への対応 | 〇 | 〇 |
温対法・省エネ法への対応 | 〇 | 〇 |
環境確保条例(東京都)への対応 | ✕ | ✕ |
CO2排出係数(調整後) | 0.000kg-CO2/kWh | 0.000kg-CO2/kWh |
※2024年度時点で、当社は「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」(環境確保条例)における東京都認定「低炭素電気事業者」でないため、当該メニューを東京都への報告用に使用することはできません。
※再エネ電力メニュー、CO2フリー電力メニューともに限りがございますので、ご希望の全量をご提供できない場合がございます。
川崎バイオマス発電所は国内初の都市型バイオマス発電所として2011年に商業運転を開始しており、当社はこの発電所から電気を調達し、お客さまへ再生可能エネルギーとして販売しています。
カーボンニュートラルによるCO2を排出せずに発電された電気を供給することで、年間12万tのCO2削減に貢献しています。 川崎バイオマス発電所では、首都圏内で発生する建設廃材・解体材や飲料メーカ工場で発生するコーヒー粕、川崎市の食品メーカ工場で発生する大豆粕を発電用燃料に使用し、資源の地産地消に取り組んでいます。
また、発電プロセスにおいて発生する排出ガスの無害化や、燃焼灰を100%有効利用することで、環境にやさしい発電所として運営しています。
さらに、川崎バイオマス発電所は「かながわSDGsパートナー」制度に登録されており、 県や登録企業と連携してSDGsの達成と持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいます。
・ボイラ全景
・コーヒー粕
・木質燃料
パーム椰子殻(PKS:Palm Kernel Shell)専焼の発電所としては国内最大級であり、2020年に商業運転を開始しました。
パーム椰子殻を燃料とするバイオマス発電は、燃料を燃やすとCO2を排出しますが、燃料となるパーム椰子は光合成によって空中のCO2を取り込んで成長するため、大気中のCO2の増加にはつながらないとされています。
さらに、再生可能エネルギーの中でも、燃焼灰を有効利用できることからリサイクルに繋がる発電方法として注目されています。
また、日没から24時までの間、発電所のライトアップを行っており、地域社会の発展・活性化に協力しております。
・発電所全景
・夜間ライトアップ時の発電所