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このページは、目次の中の第1編の中の第3章の中の第2節 石油製品の市場のページです。

  1. 石油製品の需要部門
  2. 石油製品の流通形態

1. 石油製品の需要部門

石油製品はその用途、品質などによって種類が多く、国民生活や経済活動のあらゆるところで利用、消費されている。石油を消費する需要部門と、そこで使用される主要な石油製品を表 1-3-2-1にまとめる。

表 1-3-2-1 石油の需要部門と石油製品
需要部門 主要な石油製品
運輸部門 【エンジン燃料】
自動車用:ガソリン・軽油・LPガス
鉄道用:軽油
船舶用:C重油・A重油・軽油
航空機用:ジェット燃料油・ガソリン
【エンジン等の潤滑剤】:潤滑油
家庭部門 【暖房・給湯・調理・コージェネ等の燃料】
灯油・LPガス
企業・事業所他部門  
  農林水産業 農機・漁船等のエンジン燃料用:A重油・軽油
加熱・乾燥の熱源用:灯油・A重油
エンジン等の潤滑剤:潤滑油
  建設業・鉱業 加熱用:A重油・C重油
建設機械等のエンジン燃料:軽油
建設材料:アスファルト
エンジン等の潤滑剤:潤滑油
  製造業 発電用・ボイラー用・原料加熱用:C重油・A重油
製造原料用:ナフサ・LPガス・溶剤
設備機械等の潤滑剤:潤滑油・グリース
業務他(第3次産業) 【暖房・給湯・調理・コージェネ等の燃料】
灯油・LPガス・A重油

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2. 石油製品の流通形態

石油製品の流通形態(商流)は、「直売」と「特約店販売」の二つに大別される。

直売は石油元売会社から需要家(一般に大口)に直接販売される取引形態である。特約店販売は、元売会社と販売契約を締結した一般的に「特約店」と呼ばれる石油卸販売業者を通じ、さらに場合によっては、その傘下の販売店を通じて、主に一般の消費者に販売されている流通形態である。代表的な形態は図 1-3-2-1に示すとおりである。

なお、灯油は、次のような特質から燃料小売商等を通じて販売されるケースもある。

  1. 灯油使用世帯に配達する販売方法の割合が大きい。
  2. 灯油はその普及期において、薪・木炭に代わる家庭用燃料として登場したため、伝統的に燃料小売商(薪炭商)が灯油の流通経路に加わってきた。
    他業種の小売店(米穀店など)が手軽に扱える季節商品として配達販売を行ってきた。
  3. 近年では、都市周辺部を中心に、日用品・食品を販売するホームセンターが、ミニタンクローリーなどによる巡回で灯油を販売する場合がある。
図 1-3-2-1 石油製品別の代表的な流通形態


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