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DirectMCH™に関する研究開発で工業電解奨励賞を受賞

当社研究員は、電解科学技術委員会の工業電解奨励賞を受賞しました。受賞題目は「再生可能エネルギー利用を目指したメチルシクロヘキサンを直接製造する新たな電解プロセスの開発」です。
当社ではCO2排出削減に貢献できる技術として、再生可能エネルギーの貯蔵・輸送スキームを研究しています。エネルギーキャリアの一種であるメチルシクロヘキサン(以下、MCH)を製造するためには、従来、水素製造と化学合成の2段階のプロセスが必要でした。当社では、MCHが1段階で合成可能な直接MCH電解合成法(Direct MCH™)を開発し、2019年度には世界初のCO2フリー水素製造、輸送の技術検証に成功※1、その後も電解槽やプロセスのスケールアップに取り組んでいます。これらの一連の成果が評価され、2020年11月30日に電解科学技術委員会から工業電解奨励賞が授与されました。
当社では、今後とも水素社会の実現と地球温暖化の防止を目指し、本製法によるCO2フリー水素の社会実装に向けた開発に取り組んでまいります。

  1. ※1関連プレスリリース
    「CO2フリー水素」を低コストで製造する世界初の技術検証に成功
    https://www.eneos.co.jp/newsrelease/2018/20190315_01_2011051.html

関連論文

参考

図1 工業電解奨励賞の受賞者(松岡 孝司 担当マネージャー)