研究開発

本牧インサイト

研究所が所在する横浜本牧(Hommoku)から、研究者たちのInsight(洞察力)で得られた成果をタイムリーに発信します。

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【コラム】本牧について

当社の中央技術研究所の所在は東京湾に面した横浜市中区の一部ですが、ここは隣接の当社根岸製油所と一体的に、第二次大戦後に埋め立てられた土地です。もともと海岸線だった産業道路内陸側の町も含めた一帯が、昔からの本牧(Hommoku)という地名で呼ばれています。
(Googleマップ:https://goo.gl/maps/WQxXe7xf1X6xrwGC6
葛飾 北斎は1800年頃の作品「賀奈川沖本牧之図」で、中央技術研究所の向かいにある本牧市民公園の断崖を描いています。この崖は1854年にペリーが来航して日米和親条約を結んだ経緯により、当時の外国人からTreaty Point(条約岬)/Mandarin Bluff(橙色の絶壁)などと呼ばれていたそうです。
付近では、信州の生糸の生産・輸送や貿易で財を成した実業家、原 三渓が1906年に作った「三渓園」という庭園が有名で、広く一般公開されている横浜の景勝地です。
本牧内陸の高台約70万平米(東京ドーム約15個分)は、終戦後に占領軍に接収され1982年まで米軍住宅施設があったことから、現在でも横浜中心部とはまた少し違った異国情緒の残る地域でもあります。
本牧の海岸線に沿った埋立事業が完了し、1964年には関東一円の石油製品需要を支える日本最大(当時)の根岸製油所が操業を開始しますが、中央技術研究所は1971年にこの地に拠点を移しました。以来、約50年にわたり研究者たちが洞察力を発揮し、日本のエネルギーやものづくりを支える研究開発を行っています。