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早稲田大学との包括連携 2023年度 シーズ探索研究7テーマを採択 -カーボンニュートラル社会の実現に資する探索研究を開始-
早稲田大学とENEOS株式会社(以下「ENEOS」)は、持続可能な未来社会実現に向けて、双方が組織的に連携・協力してイノベーションを推進する包括連携活動を行っています※1。
本活動では、脱炭素イノベーションに向けた先進技術開発ならびに将来の社会課題解決の一助とすべく、共同研究化の可能性を見極めるための探索研究を実施しています。2023年度は、両組織の方向性である“Waseda Carbon Net Zero Challenge 2030s”、“ENEOSの技術戦略”に該当する以下の研究領域を対象に研究公募を行い、計14テーマの応募から7テーマを採択しました。
- 1.ENEOSの将来事業領域における先進技術
キーワード | |
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エネルギー供給 | 低炭素原料(カーボンリサイクル:CO2利用、バイオ、廃棄物)、ゼロエミッション発電、CO2回収・固定、ネガティブエミッション技術 |
エネルギーネットワーク | エネルギーキャリア(水素、炭化水素)、分散電源(エネルギーマネジメント、蓄エネルギー:材料、システム) |
エネルギー利用 | 予測・最適化技術(デジタル)、消費者の行動変容、省エネ、サーキュラーエコノミー(LCA評価、視える化等) |
- 2.Waseda Carbon Net Zero Challenge 2030sでのカーボンニュートラル研究分野
- 3.ライフサイクル全体のCO2排出量低減に向けた新規素材開発(AI分子シミュレータの活用※2)
シーズ探索研究採択テーマ
申請者 | 所属(略) | 資格 | テーマ名(一部略/追記) | |
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継続 | 関 貴洋 | 理工学術院総合研究所 | 次席研究員 | カロテノイド色素の結合によるロドプシンの光補集アンテナ機能のリデザイン |
継続 | 小林 由央 | 機械科学・航空宇宙学 | 博士後期課程2年 | 分子動力学計算を用いた液体二元系合金中の不純物拡散における微視的挙動の再現 |
継続 | 細井 厚志 | 機械科学・航空宇宙学 | 教授 | 界面性状制御によるCFRTPと金属の強固接合及び容易分離 |
継続 | 安倍 悠朔 | 総合機械工学 | 博士後期課程2年 | AI分子シミュレータを基軸としたマルチスケールシミュレーションによるCNT可溶化過程の解明 |
新規 | 石崎 一輝 | 先進理工学 | 一貫制博士4年 | 機械学習を用いた太陽紫外光によって駆動する光アクチュエータ結晶の高出力化 |
新規 | 王 海龍 | 理工学術院 国際理工学センター |
准教授 | CO2を固定した生成MgCO3を地盤改良材としての利用に関する研究 |
新規 | 伊藤 大知 | 社会環境工学 | 講師 | CO2固定可能な産業副産物の活用による道路のカーボンキャプチャー性能評価に向けた実験的研究 |
当社は、早稲田大学との包括連携を通じて、脱炭素イノベーションに向けた先進技術開発を推進して参ります。
早稲田大学 ニュース&プレスリリース:
https://www.waseda.jp/inst/research/news/74805
早稲田大学 カーボンニュートラル社会研究教育センター:
https://www.waseda.jp/inst/wcans/news
- ※1包括連携協定の参考URL
早稲田大学プレスリリース:
https://www.waseda.jp/top/news/67483
ENEOSプレスリリース:
https://www.eneos.co.jp/newsrelease/20191129_02_1070022.pdf - ※2(株)Preferred Computational Chemistryが提供するMatlantis™ 公式サイト:
https://matlantis.com/ja/