安全への取り組み
保安方針
私たちは、「誰もケガをしない、させない」、「設備の事故撲滅」を目指し、保安方針を次のとおり定めて取り組みます。
- 1.保安に関する法律、諸規程の遵守
- 2.操業管理システム(SOMS)および設備信頼性管理システム(ARMS)の推進
- 3.危険源を特定し、安全衛生活動を実行する
ENEOS株式会社 仙台製油所長
第三者機関による保安力評価およびその結果
保安力の評価結果(保安力向上センター現地調査)
保安力評価は安全工学会で構築された評価手法で、事業所の保安を支える安全基盤と安全文化を5段階評価するものです。
評価項目は細分化され、各々に具体的なあるべき姿が明示されており、自らの弱みや業界内での立ち位置を明らかにすることができます。
こうした中、2020年2月に仙台製油所の現場部門を対象として、安全工学会の保安力向上センターによる「保安力評価(安全基盤および安全文化の評価)」を受けました。
その結果、「安全基盤」は非常に高いレベルで構築できており業界のトップレベルであるとの高い評価をいただきました。また、「安全文化」についても業界の合格レベルを上回る評価をいただいております。
なお、それぞれの項目においていくつかの課題・改善項目が確認されており、(例:「リスクアセスメントの確実な実施」「人的資源の管理における業務負荷の削減」等)、今後改善に取り組んでいきます。
安全文化の評価結果(デュポン安全意識調査)
当所では安全文化醸成に向け、2012年からデュポン安全意識調査を取入れ、3年ごとに継続してデュポンの診断を受け、安全文化の進展状況を確認しております。
2018年の診断結果による安全意識は平均で「独立型(言われなくても自分から進んでできる)」となりましたが、一部の項目では依然「依存型(言われればやる)」が確認されております。
年々安全文化は向上しておりますが、今後も継続的に安全活動を推進・進化させ、「相互啓発型(仲間との相互注意)」安全文化を目指して取り組んでいきます。
防消火設備、防災訓練、社外との連携
防消火設備
万一、火災、漏油などの事故が発生した場合に備えて、大型化学高所放水車、大型化学消防車、泡原液搬送車の消防三点セット2セット並びに甲種普通化学消防車3台を配備しています。また、防消火設備として、消火栓(水、泡)、固定式放水砲、固定式散水設備、固定式泡消火設備、スチームカーテンを備えています。さらに、油回収装置(デスミ・ターミネーター)、オイルフェンス展張船を保有し、消防艇を契約配備しています。
地震に際しては装置・設備を安全に停止することを基本としています。このため構内に設置した地震計と装置の自動停止システムが連動しており、地震計がある一定の値以上となった場合は自動的に装置を停止するシステムとしています。
防災訓練
日々災害への備えは欠かせません。総合防災訓練、緊急通報訓練、運転部門緊急措置訓練、当直者初動対応訓練、消火器訓練といった保安防災訓練を計画し、定期的に実施しています。
社外との連携
仙台地区共同防災運営協議会として仙台地区特別防災区域内の12事業所間で共同防災組織を構成しています。防災要員及び防災資機材は当所が一括管理しており、万一の事態に備え各事業所での訓練など防災体制の強化、充実に努めています。さらに、臨接する共同防災組織との連携として塩釜地区の共同防災組織との相互応援協定も締結しております。
また、第二地区(東北)広域共同防災協議会は、加盟する特定事業所における浮き屋根式屋外貯蔵タンク全面火災の発生を想定し、加盟する特定事業所間で共同防災組織を構成、万一の事態に備えています。