健康経営

取り組み

当社は、戦略マップに基づき、(1)健全な労働環境の整備および適切な働き方の実現、(2)フィジカル面のサポート、(3)メンタル面のサポートの3つの観点から様々な取り組みを展開しています。

(1)健全な労働環境の整備および適切な働き方の実現

心理的安全性を担保するDE&Iの促進

  • 女性が生理にかかる身体的・精神的症状に伴い就業が著しく困難な日に、必要な日数取得できるセルフケア休暇(有給)や、不妊治療のための特別休暇(5日間/年)といった、業務パフォーマンスの維持・向上のための施策も展開しています。
  • 性的マイノリティの社員が安心して働くことのできる組織づくりを進めており、当事者を理解し、支援するサポーター(ENEOS ALLY・エネオス アライ)の取り組みを進めています。2024年度は、”「知る」から始める性の多様性セミナー”を実施しました。

心身の健康に資する柔軟な働き方の促進

  • 個人および組織の生産性を維持・向上し、成果を出す働き方を実現するために、テレワークとオフィスワークのベストミックスを追求しています。また、本社では次世代オフィスを導入しています。
  • 柔軟な働き方の促進、高い生産性の実現、両立支援の一環としてフレックスタイム制におけるコアタイムを撤廃し、休憩を取得する時間帯の設定も各自に委ねています。
  • 自律的なタイムマネジメントを促進し、日曜日や22時~翌6時の就業を原則禁じるといった、メリハリある勤務を実現するための社内制度「Action5+」を、各部署に推進者を置いて積極的に実施しています。

ヘルスリテラシー向上サポート

  • 自律的な健康管理意識の向上や生活習慣の改善に結びつけるために、必要な知識をWEB教材(健康の教科書)としてまとめています。
  • 2025年度からは全社員に向けたeラーニングも展開しており、健康にまつわる様々な知識を身に付けることで従業員の自律的健康意識の醸成に繋げています。
  • 定期的に全社に送付する”保健だより”や”健康の泉”では、季節に応じた健康の項目(インフルエンザ、花粉症など)はもちろんのこと、保健師が選定したトピックスについて、理解が深まる内容となっています。
  • 労働安全衛生規則の改正により、全社で熱中症対策ガイドラインを制定しました。さらに、炎天下で作業する従業員が多い製油所においては、各製油所独自の熱中症対策を展開しています。
  • 生活習慣病やメンタルヘルスの基礎知識を身に付け、個人で実践できる対処方法を学べるセミナーの機会や、社内掲示板で健康に関する情報を提供するチャネルを運用しています。
本社での次世代オフィスの導入
健康の教科書(Web教材)
健康の泉(ウェブグループ報)
社内掲示板 健康チャネル

(2)フィジカル面のサポート

受動喫煙防止

  • 本社ビルでは、2025年5月末に事業所内の喫煙所を閉鎖しました。また、健康保険組合とのコラボヘルスの一環として、禁煙サポートプログラムを実施しており、卒煙に向けたサポート体制を構築しています。
    また、本社ビルだけでなく、各支店・事業所でも独自に受動喫煙防止に向けた施策を展開しており、従業員の健康増進に努めています。
  • 2025年度は昨年度に引き続き、従業員の禁煙に向けたサポート施策の一環として、”みんチャレ禁煙”を導入しています。今後も定期的に禁煙推進施策を展開予定です。

睡眠習慣改善

  • 睡眠習慣の改善が健康増進に強く結びついているという実証データから、2024年度から睡眠セミナーを実施しています。睡眠に不安を抱えている社員に対して、自身の睡眠の傾向が分かるアンケートを実施するなど、ENEOSグループ全体の課題として、今後も社員の睡眠の質向上に向けた施策を検討していきます。

運動習慣推進

  • 全国に位置する提携運動施設の利用料金の約70%を補助し、運動習慣の継続を促しています。事業所では、ラジオ体操や転倒防止のための運動、ぶら下がり健康器や立ちミーティングスペースといった独自の取り組みも実施しています。
  • 本社ビルでは、2025年度初めて健康週間を定め、期間中に体力歩行能力測定会や体験型セミナーを実施し、グループ会社含め多くの社員が参加しました。自身の体力年齢を知り、効果的な運動やストレッチを日々の生活に取り入れることで運動習慣の確立に寄与しています。
  • また、健保主催の「WEBウォーキング大会」への参加呼びかけを実施し、例年数多くの社員が参加しています。

食生活の改善

  • 社員食堂では、ヘルシーメニュー(カロリー重視)やウェルネスメニュー(栄養バランス、野菜摂取量重視)の提供やヘルシー弁当の販売など、従業員の食生活改善に取り組んでいます。
    また、本社ビルでは野菜の摂取度を調べる「ベジチェック」を行うなど、参加型のイベントも開催しました。(10日間で1,350名程度が参加)
本社食堂にて実施したベジチェックの様子のイメージ
本社食堂にて実施したベジチェックの様子
みんちゃれ禁煙の参加推進ポスター
ぶら下がり健康器兼立ちミーティングスペース
(水島製油所)

健康週間の様子(体験型セミナー、体力歩行能力測定)

(3)メンタル面のサポート

1次予防

ストレスチェックの結果に基づき、高ストレス者には産業医面談を実施しています。また、組織における集団分析を実施し、各所属長に結果のフィードバックを行っています。
中でも、高ストレス職場の所属長には、職場環境改善に向けた外部専門家による研修や個別面談、その後のアクションプランシート作成とフォローアップ等の支援を実施しています。
2024年度から、個人結果に基づいてプランニングされたeラーニングを、各自で好きな時間に受講出来る仕組みを作りました。自発的にeラーニングを受講することで、メンタル不調による新規休職者数の低減に取り組んでいます。

復職支援

メンタルヘルスの問題により休業することがあっても、本人が安心して職場に復帰できるよう「職場復帰支援プログラム」を展開し、一人ひとりに寄り添った対応をしています。
また、管理職に対して部下への接し方やラインケアの方法などを健康管理スタッフから直接伝えたり、研修の場で共有することで、スキルアップを図っており、気軽に相談出来る先として社内連絡先を共有しています。

心身の不調による離職率の低下に向けた施策

新入社員や中途入社者に対して、入社後数か月して保健スタッフによる面談を実施しています。(中途入社者は任意)
面談によって、仕事や人間関係の不安といった不調の原因を取り除くことで、不調に陥ることを未然に防いでいます。
また、本社健康管理センターに勤務する保健師・看護師にオンラインで気軽に相談できる相談フォームを作成しており、従業員の心身の不調に関する健康相談に乗っています。

主観的健康観向上に向けた施策

2022年から、自身のストレスに対する向き合い方や、職場内のケアの実践など、多岐にわたるセミナーを産業医から行っています。また、各事業所でも独自のセミナーを実施したりと、メンタルヘルスの向上に向けた施策を展開しています。
2024年度から”安心して働くための定期サーベイ”を実施し、定期的に自身の状況を振り返れるような機会を設けており、部やグループ単位での職場改善に向けた好事例を社内で共有しています。

産業医によるメンタルヘルスセミナー